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昨年からの錦織選手の活躍、テニスファンならずともテレビに観入ってしまう方も多かったのではないでしょうか。
特にベースラインから中に入ってライジング気味に展開していくストロークは、もはや男子テニス界の中でも大きな見どころの一つと言っても過言では無いでしょう。
そこで今回は、ストロークの「ライジングショット」に着目!
実践する上での基本を改めてまとめてみましたので、ご参考にして頂ければと思います。
テニスで「ライジングショット」を打ちたいなら身に付けるべき4つの基本
1.積極的にベースライン上に立つ
錦織選手のポジションを見ても分かる通り、ベースラインの1~2メートル後ろで安全にプレーするのではなく、ベースライン上に立って構えないとライジングショットは打てません。
深いボールが来たらどうする?
なかなか慣れるまでは難しいですが、腰を落としてこれもライジング(ボールの上がる途中)で捕えるようにしっかり練習しましょう。
2.ライジングショットは普段のストロークよりグリップは少し薄めがお勧め
ライジングは相手から時間を奪うショットですから、回転量は少な目でスピードも出したいところ。
となると厚いグリップよりは、少しフラット気味の打点が打ちやすいでしょう。
この機会に、ストロークのグリップも複数使えるように練習しておくと、プレーの幅も広がっていけると思います。
3.リターンは恰好のライジング練習機会
錦織選手の試合を観ていると、ストローク戦でのライジングイメージが強いですが、まず最初はリターンで試してみるのをお勧めします。
オープンスタンスでのショットも、ライジングで多くなってきます。
なぜならサーブ=浅いストロークの球出し、ということが言えるので気持ち的に準備がしやすいのです。
特にセカンドサーブはフォアに回り込むこともできると思いますので、思い切ってコートの中にしっかり入って早い構えからライジングショットにトライしてみましょう。
これ、意外と簡単に出来ると思います。
4.予測から早い構え、そして次に備えるというリズムで
当たり前・・・と言えば当たり前なんですが、ライジングショットはゆったりした流れを切って、早いテンポに切り替えるショットです。
これに慣れるには、まず相手のショットがどこに来るかをしっかり予測して構える(テイクバックは本当に早く)、そして打ったらまたすぐに構える、を繰り返すことが必要です。
特に中級者までは良いライジングショットの後に構え直すのが遅い人が多いので、せっかく追い込んでも仕留めきれなかったり、逆に反撃をくらってしまうケースも出てしまいます。
リズムとテンポを身体で覚えるまで、しっかり練習しましょう!
かつての伊達選手しかり、身体サイズで劣る日本人選手は上手く「タイミングで攻める」という技術に磨きをかけてきました。
プロの技という意識が強かったライジングショットですが、近年はラケットの進歩もあり、一般のプレイヤーでも非常に精度の高い展開力を持った方が多くなってきています。
何よりコートの中に入ることで、前のドロップショットもケアできますし、コートカバーにも優れた側面を発揮してくれます。
普段は粘りが身上の方も初心者の方も、この機会に一度「攻めるライジング」にぜひチャレンジしてみてください。
攻めるテニスの醍醐味が、きっと味わえることと思います!
■ライジングショット、と言えばこの人ですね