目次
キツイタイトルで、すみません。
でも、私自身そうだったから。
経験してきたから、分かること。
テニスの世界にいると、なかなか自分のテニスコーチ像が見えない。
今回は、現役のテニスコーチの皆さんに向けても、私の想いを少し書いてみたいと思います。
日本のテニスコーチの8割は、「自己満評論家」
1.私に足りなかったもの、テニスコーチとして足りなかったこと
テニスコーチの仕事って、難しい。
特にテニススクールでは、色々な人が同じクラスで練習するし、レッスンを継続してもらわないといけない。
ラケットも買ってもらわないといけないし、ガットだって張り替えてもらわないと、商売にならない・・・ですが。
大前提として、その人の「テニスを上達させて、より良い生活、人生をおくってもらう」という視点が大事。
だからこそ、どんなコーチでも情熱を持って指導する。
でもその指導で、絶対的に欠けてしまいがちなことがある。
私自身、昔は自信が無くて、レッスン中も不安で仕方なかった・・・から、出来なかったこと。
それは、「教える側に、質問する」ということです。
2.「それだけ?」いや、これが出来ないんですよ
テニスコーチとして、生徒さんに質問?
それをやったら、おしまいじゃないかと思ってました。
自分のテニス観をしっかり伝えて、言い方は悪いけど「自分のようになって欲しい」という想いで教えるのが、テニスコーチの基本。
それも一つの考え方、でしょう。
でも、実際のテニススクールやクラブ、後輩や周りの友達はどうでしょう。
「俺のフォアハンド、今日も最高だな」と思っている人に、フォアハンドの打ち方を直すような指導をして・・・上手くいきますか?
「試合なんて出なくて良い」と思っている人に、駆け引きの妙を伝えようとしても・・・ピンと来るでしょうか?
まず、相手に聞いてみないと。
そして色々と質問していく中で、もっと大事なことがあります。
それは、テニスを教える側の深い部分の心理、まで考察してみるということです。
3.「別に試合に勝ちたいわけじゃ・・・」と言っている人ほど、実は負けず嫌いだったりする
人間って、面白い。
口で言っていることが、本当の考えでは無いことが多いのは、なぜでしょう。
私の経験上、「試合に興味は無いです」と言っている人も、実は負けず嫌いで仲間内では負けたく無い、と思っている。
恥ずかしいから言えないだけなんです、「本当は強くなりたい」って。
だからこそ、大事なのは質問力と引き出す力。
「試合に勝ちたいですか?」という聞き方よりも、「試合を楽しいって、思える時はありますか?」みたいに聞いてみる。
「テニスをやってて、楽しいポイント」は人それぞれですからね。
色々と聞きながら、その人がテニスに求めるモノ、を探っていく。
テニスコーチとして、実はこういうカウンセリング力ってすごく大事なんじゃないかな、と思うんです。
でも、本当に生徒と信頼関係を築けているコーチは・・・どうでしょう、少ないように思います。
一方的に教えている方が、楽ですからね。
でもそれだと、やっぱり自己満で評論家、だと思うんです。
そしてもっと厳しい言い方をすれば、臆病でしょう。
そこを乗り越えてこその、テニスコーチ。
厳しいことを書いてしまいましたが、私もT-PRESSを通じてコーチ皆さんの傍に寄り添っていきたい。
そう考えています。