今日、という日。
実は、多くのテニスファン、関係者が待ち続けた日、になったのではないでしょうが。
杉田祐一選手、男子テニスのアンタルヤ・オープン(トルコ/アンタルヤ、芝、ATP250)での優勝。
私自身、朝この結果を見て涙が出るくらい嬉しかった。
そして、今実に苦しい状況にある錦織選手、怪我で療養中の西岡選手、そして何よりその他大勢の日本選手にとって、非常に励みになるニュースになったのではないかと思います。
杉田選手、私も何度か試合を観たことがあります。
印象としては、非常に波がある、強いときは本当に強い・・・という印象でした。
特に全日本選手権の決勝、有明コロシアムでの彼は無双だった印象です・・・なぜ、このテニスでこの世界ランク?くらいに感じました。
よく見ていくと、どこか「自分を信じ切れない」ような日本人らしい部分も多く、繊細な面も垣間見える。
何かきっかけがあれば、きっと大きく化けるのに・・・と思っていたのが、つい昨日のことのようです。
これで間違いなく、私は男子日本テニス界、は良くなっていくと考えています。
今まで、錦織選手はあくまで特別、でしたね。
アメリカ育ち、世界ランク上位、目指すべきはグランドスラム優勝。
非常に孤独な闘いだったと思います。
以前にも書きましたが、テニスの国際大会は個人戦であり団体戦の要素もある。
「同じ国のあいつも頑張ってるなら、俺もやらないと!」という気持ちが、最後の苦しい場面で踏ん張る原動力になる。
これから先、錦織選手と同格とまではいかなくても、杉田選手にはグランドスラムでは2週目に残る、というミッションが下されたと私は思っています。
そうすると、何が起こるのか。
今回の優勝もそうですが、「祐一が出来るんだったら、絶対俺でも出来る!」と思う訳です。
対戦してきた日本人選手、全てが自信を得たのが今回の優勝、でしょう。
これって、自分には関係ない話?でしょうか?
そうじゃない。
部活やサークル、区民大会やベテラン・シニアの大会に出ている人も、全く同じです。
身近な人が結果を出せば、自分も自信になる。
誰か一人が結果を出せば、チームの空気全体が変わる、ということありますよね。
そこで乗っていけるかどうか、がアナタのテニス選手としての資質、なんです。
「アイツと自分は違う」と思うのか、「アイツに出来るなら、自分にも出来る!」と思うのか。
この差、テニスを続けている限りどんどん大きくなるでしょう。
本当に、杉田選手、心からおめでとう。
だけどまだまだ、これからだという気持ちは本人が一番感じているでしょう。
相乗効果、楽しみです。
日本男子テニス界、これから益々面白くなっていくと思いますよ!
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