西岡選手、惜しかったですねー!
マスターズ大会でのラッキールーザーからのシード選手を倒していく姿、近年ではほとんどみない素晴らしい戦いだったと思います。
私も試合の動画すべてを観た訳ではないのですが、文字通り死闘、だったみたいですね。
ハイライト動画、1ポイント観るだけで疲れる・・・。
でも、ワウリンカ選手への戦い方、西岡選手はすごく効率的で計算されていたと思います。
まず西岡選手の武器であるフットワークを活かして、粘る。
その粘り方も、センターへの深いムーンボールをしっかりキックさせて弾ませる。
後ろに下げさせるような効果的なストローク、だったと思います。
ワウリンカ選手のようなバックハンドストロークでも攻撃的に速いショット、が得意な相手は、センターの深い位置は居心地が悪い。
そこでチャンスを引き出して、西岡選手の俊足で前に入って仕留める。
このメリハリ、非常に効果的だったと思います。
デビスカップのときも思ったんですが、西岡選手はかなり積極的にネットに出る。
上手く自分の持ち味である、安定したストロークと組み合わせているんですよね。
相手がちょっと気を抜いて山なりなボールを打てば、前に入っていく、ライジングでも展開していく。
これは、ショットの速度を落とせば誰にでも使える戦術です。
ぜひ、皆さんもシングルスの試合で試してみて下さい。
聞くところによると、西岡選手の負けず嫌い魂は凄いんだとか。
確かにフランス戦でも、本当に一人悔しそうにしてましたからね。
コーチの言うことも、まず聞かない。
自分で考えて、出した結論で邁進していくタイプの選手らしいです。
もちろん、良い部分、悪い部分あるでしょう。
でも、良い意味で日本人らしくないですよね。
出る杭、という存在であり続けることは、大事です。
杭、つまりは地面に打ち付けられた太い針のようなものは、埋まっている状態だと目に触れられない。
空気にも触れられないから安泰・・・と思いきや、土の養分で腐ってしまう。
これは、テニス界も一緒です。
しっかり外に出て、人の眼、空気や痛みに触れないと。
アナタが思っている以上に、出た杭1本の影響力なんて小さいものです。
でも、出るという決意が大事。
待っていても、誰も抜いてはくれませんからね・・・。
とにかく西岡選手、今後のマスターズ、全仏と期待してチェックしていきましょう!