ストローク

「あなたは好きな打点を選べますか?」試合でとっさにコースを変えるテニスの技術、磨きましょう

20代前半の若かりし頃、俺は超ハードヒッターだった。

上手くなりたい一心で、とにかくどんな相手のどんなショットも、自分の持てる力を全力で使って打ちまくったよ。

その結果、それなりに速いショットを打てるようになったんだけど「あの人、ちょっと無謀過ぎない?」なんてことも、観ている人にひそひそと言われたりもした覚えがある。

 

「あなたは好きな打点を選べますか?」試合でとっさにコースを変えるテニスの技術、磨きましょう

 


 

ま、そうやってパワーを重視してテニスをする時期もある程度は必要かと思うんだけど、やっぱりテニスってパワー勝負よりも配球とかポジションで相手と駆け引き出来ないと、格上に勝つことが難しくなって来る。

トッププロの選手達も、200キロ以上のサーブとか、強烈なフォアハンドのストロークとかに注目しがちだけど、やっぱり戦術は大事にしているからね。

 

となると普段から、きっちりとボールをコートの端っこから端っこへコントロールする練習をしておかないといけない

だってどこへ配球するのかアイデアが浮かんだとしても、その通りに打てなければ無駄なイメージに終わるでしょ?

右に左に打ち分けるだけじゃなくて、深い所とネット際といった、前後の打ち分けも出来ないといけないし。

で、この左右、前後の打ち分けをするコツってなんだろう。

俺の場合は打つコースによって微妙に打点をずらすことで、ボールに対してのラケットの当て方を変えている。

例えばストロークを打つ時の打点が前の方だと、ボールの外側をラケットで打ちやすくなる。

これを利用してクロスに打てばいいのだ

逆に打点が遅れて食い込まれると、内側を触ってしまうでしょ?

内側を効果的に引っ叩けば逆クロスに持っていけるので、前の打点で打つ用意をしながら、急きょ打点を遅らせればクロスに打つ感じから急に逆クロスへ・・・なんてことが可能になる。

逆もありだよね。

逆クロスへ打つことをアピールしながら、いきなり打点を前にするとクロスへサッと打ち分けることが出来るわけだ。

なので、しっかり左右前後に打ち分けをする練習はもちろんのこと、それとは別で、色んなコースを用意しておいて、それをサッと使い分ける技術も練習して持っておかないと相手にコースを読まれて、せっかくのコースの打ち分けも効果なかったりするよ。
 



 

その為にも、打点を前にしたりちょっと遅らせたり、コースによって好きな打点の場所を選べるようにしておきたい

でも、打点を選ぶ技術を身に付けるには、準備も早く出来るように。

しっかりコントロールして、戦術テニスを楽しもう。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

ピックアップ記事

  1. 【プロトレーナーに聞いてみた!】痙攣対策とアミノ酸について
  2. 「テニスラケット専用ウェイトボール」を使えば、素振りでのパワーアップも可能に!
  3. テニス選手に必要なトレーニングは、「重り付き」縄跳びでしっかり身に付く
  4. 「寒暖差が激しい時期」のテニスにお勧めなアームカバー
  5. ご質問頂いた件につきまして

関連記事

  1. テニス ストローク

    ストローク

    攻撃的なストロークの基本となる、バックハンド側に高く弾むボールを身に付けるコツとは?

    相手のバックハンドストローク、の高い打点は弱点である可能性が高い。…

  2. テニス ダブルス

    ストローク

    テニスの試合で使えるショートクロスは、「軌道を高く回転量多め」が大原則です

    ショートクロスを試合の中で使っていく。テニスの試合に出ている人…

  3. テニス ロブ

    ストローク

    「ストロークをシュート回転させて相手のラケットの芯を外す」テクニックは近代テニスの試合では必須!

    最近のテニスの試合、特に錦織選手の試合を観ていて感じるのは、「ストロー…

  4. テニス ボレー

    ストローク

    ストロークがビビって入らないときは、〇〇が多いことに気付こう!

    試合中に、まず皆さん経験したことがあるでしょう。ストロークが、…

  5. テニス ストローク

    ストローク

    トップスピンのストロークが苦手な人は、打ち終わりの肘の位置が低い人が多い

    回転系のストローク、しっかりスピンをかけて相手を追い込みたい。…

  6. テニス リターン

    ストローク

    ストロークの基本「グリップエンドから前に出していく」基本を確認すれば、打点は自然に前になる

    テニスの初心者の方は、なかなかボールに回転をかけるのが難しい。…

特集記事

  1. テニス メンタル

    戦術

    先制攻撃のダメージは、最後まで残る
  2. テニス 陸上

    戦術

    テニスの上達が止まらない人は、いつでも基本に新しさを見出している
  3. テニス サーブ

    その他

    「安全策や安定感は大事」だけど、長期的なテニスの視点では落とし穴になり兼ねない
  4. テニス ストローク

    ストローク

    リラックスしたテイクバックには、「スロートに添えた手のひらで、ラケットをフワッと…
  5. テニス シングルス

    日々の雑記

    「テニスは面白い」と思ったまま、各カテゴリを卒業して欲しい
PAGE TOP