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新学期、色々な学校で新しいチームが始動しています。
新入生の受け入れはこれからでしょうが、春から夏にかけては団体戦も多くなる。
高校生の皆さんはインターハイ予選も控えており、新入生も含めて、良いチームを作っていきたいと考えている人は多いんじゃないでしょうか。
私の高校時代もそうでしたが、「絶対的なエースがいない」チームでは、団体戦をどう戦えば良いのか・・・。
不安に思う人も多いと思いますが、実はそこがテニスの団体戦の面白いところ。
チームの総合力で勝つ為に、必要な意識と作戦について考えてみましょう。
絶対的なエース選手がいないチームが、「団体戦を勝ち抜いていく為」に必要な意識とオーダーとは?
■チームの上位選手でダブルスを取りにいく
団体戦の中で、ダブルスはある程度計算が出来る。
シングルス以上に試合に勝てれば盛り上がれますし、ここをしっかり取りにいきたいですね。
団体戦の中の本数としては少ないですが、絶対的なエースがいないチームでは、確実に上位選手で1本を取りにいくことを私はオススメしたいと思います。
シングルスがよほど得意であれば別ですが、総合力で戦うチームはダブルス向きな選手が育ちやすいはず。
普段の練習から、ダブルス主体の時間を多く割いて、備えてみて下さい。
■シングルスの選手に求められるのは、「自分から崩れない」選手
シングルスはどうやって獲りにいくか。
インターハイ予選であれば2本あるシングルスですが、まず「自分から崩れる選手」は使えません。
自分と同レベル、実力で劣る選手から確実に勝てるプレーが出来る選手を配置したいところ。
あとは、「相手のテニスに応じて、自分を柔軟に変えることが出来る」ことも重要な要素です。
対戦相手の情報が得れていれば、その情報を元に攻撃・守備が事前に準備できますね。
それも立派なテニスの実力であり、チーム力です。
■「全ポイントを獲りにいく」チームに、勝利の女神は微笑む
よく団体戦に勝てないチームが、「オーダーを計算し過ぎる」傾向にあります。
シングルス1の相手は強いから、まず捨てて・・・という安易な発想は、自分たちのチームを腐敗させていきます。
結果的に勝てないことはあっても、どうやって1ポイントでも獲るのか、試合時間を長くしていくのか。
諦めては思考を停止してしまい、他の試合にも絶対に悪影響を与えていることに気付いて下さい。
確かに実力差がある学校同士の戦いでは、上記のようなケースもあるでしょう。
ですが、総合力で戦うチームに「捨てる試合」なんて絶対無い。
チームの主将や上級生から、この意識は変えていきましょう。
団体戦は面白い。
お互いの試合と試合が、呼応し合うように流れがいったりきたりします。
個人スポーツのテニスですが、「何かを背負う」ということはきっと良い経験になります。
試合に出る人、出れない人も、まずは「自分でチームに貢献できること」を考えてみて下さい。
その積み重ねが、アナタの学校、チームの土壌になっていきます。
もうすぐ新学期、団体戦で勝てるチーム、創っていきましょう!