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今月から、新しい環境でテニスを始める、また後輩が出来る・・・という方も、多いと思います。
頑張ってテニスを教えてあげようとしても、なかなか伝わらない、上達しない。
「もしかして、自分の教え方が悪いのかな・・・」と自己嫌悪に陥っている方、いませんか?
一生懸命教えているからこそ、自分自身にも厳しくなる。
ですがテニスやスポーツの指導において、最も大切なことは・・・まず本人の意識から変えて、主体的に取り組んでもらうことです。
「テニス部の後輩が、なかなか上達しない・・・」と悩んでいる方は、教え方が悪い訳ではありません
■「こういう打ち方にしよう」と教えて実践出来るのは、一握り
人には体格や感覚、運動神経全般に、個人差があって当然。
中には指導してすぐに実現できる人もいれば、なかなか難しい人もいる。
まずこの前提をしっかり頭に入れて、テニスの指導も腰を据えて取り組んでいく姿勢が大切です。
教える方も、教わる方も、焦って上手くなろうとしても難しい。
しっかり時間をかけて、信頼関係を築いていくことが大切になります。
■本人の口から「こうしたい!」と宣言させることが大事
良い指導者は、質問が上手い。
本人がやりたいテニス、それを「勝てる」テニスに上手く誘導していくために、何が必要なのかを質問形式で本人と確認していく。
「バックハンドが安定しないのは、何でだと思う?」
「その原因を解消するには、どうすれば良い?」
「別な原因も、考えてみよう」
という感じで問いかければ、本人の口から何かしらの答えが出る。
例え間違ってたとしても、修正が出来れば良いんです。
本人が主体性を持って、「自分が決めたことだから」という感じで練習に取り組めれば、そこには言い訳は生まれない。
工夫次第で、モチベーションを高く保てる環境を、ぜひ上級生の皆さんが作ってあげて下さい。
■ただし、「追い詰めるような質問攻め」は逆効果
注意したいのは、面と向かって質問攻めにしていくと、本人はプレッシャーに感じることも多い、ということ。
特に先輩と後輩の関係だと、答え辛くなったりもしますよね。
そんなときは、「じっくり考えてみて、明日答えを聞かせてね」という感じで、時間を与えてみることも大事。
しっかり時間をかけて、本人も考えることでその答えに重みが増す。
ぜひ、上達に悩んでいる後輩がいたら、声をかけてみて下さい。
人に質問する、テニスについて考える機会を設けると、自分自身にもプラスになる。
相手に聞いているようで、当然自分でも考えますよね。
「まてよ、これは俺自身出来ているんだろうか・・・」と。
そこで生まれる責任感は、上級生にとって必要なもの。