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「こんな時期から、熱中症の話?」と思った方、もしかすると試合で痛い目を見ることになるかも知れません。
熱中症は真夏はもちろん、急に暑くなったり寒くなったりする今の時期が、実は最も危ない時期なんです。
急な気温の変化には、どんなに気を付けていても体調を崩してしまいがちなもの。
今回は改めて、「熱中症のシグナル」つまりは予兆について、テニスならではの観点から確認しておきましょう。
自分だけでなく、周りの人もどこかおかしい・・・と感じたら、
テニスの試合中に、「熱中症かも知れない・・・」と気付くべきシグナルは、必ず知っておきましょう
■ゲーム中のカウント、サイドを忘れてしまう
普段しっかりカウントが数えられているのに、急に分からなくなる、忘れてしまう。
こういった現象は、黄色信号です。
サーブのサイドが次はどちらかも、相手に聞かないと分からないようであれば、熱中症を疑ってみることをオススメします。
特に普段はしっかり出来ている選手がこうなった場合には、注意が必要です。
■グリップチェンジが出来なくなる
テニス独特の現象ですが、熱中症の初期症状として、「グリップが手から離れなくなる」という現象があります。
グリップチェンジしようにも、握った手を緩められない。
そのまま試合が進行して、ストロークやサーブがどこかおかしな軌道になっているな・・・と感じたら、必ず立ち止まってみましょう。
ペアや対戦相手でも、同様です。
この症状が出ているようであれば、すぐにでも試合を中断して対処する必要があるでしょう。
■急に寒気や吐き気が襲ってくる
熱中症は、「暑い」という感覚の次に寒気が襲ってくる場合もあります。
また、水分をしっかり摂るのは良いのですが、一気に摂りすぎてしまい気持ち悪くなってしまうケースも、テニスの試合では起こり得るのです。
アナタ自身が寒気や吐き気を感じたら、躊躇せずに一度試合を止めましょう。
すぐに棄権になるかどうか・・・は、気にしないでまずは身体のケアが第一です。
ガマンして試合を続けて、手遅れにならないように・・・自分の体で、「変化」を感じる意識を強く持って下さい。
■試合前、前日からの準備が大切
熱中症対策は、前日から始まっています。
本当なら、試合の1週間前、もっと前からしっかり準備すべきですが、最低限前日には翌日の試合を見越した準備を心がけましょう。
まず水分はしっかり、こまめに。
寝る前には500mlは飲んで眠るようにしましょう。
そして朝起きてからも、500mlの水と塩分、そしてその後試合会場に着いてからは薄めたスポーツドリンクを少しずつ補給。
こういったルーティンは自分の中で、意識しないでも試合の前後で行えるように訓練すること。
熱中症を経験してから始める・・・ではなく、次の試合に備えて、すぐに取り組むことをオススメします。
テニスというスポーツは、もはや「暑さとの戦い」でもあります。
正直、去年のインターハイでも感じました。
1日8ゲームを4試合、勝ち抜かせようなんてスポーツは鬼だなと。
1試合が2時間近くにもなる試合を、1日4試合、勝ってもまた次の日から今度は3セットマッチに・・・。
もはや身体をケアする以上のものが、テニス選手には求められているのです。
皆さんはここまでの試合数をこなす機会は無いにせよ、この機会にぜひ「危機感」を持って欲しいのです。
熱中症で命を落とすケースもある、テニスが出来ない身体になってしまう可能性も大いにあるのです。
ぜひアナタ自身自分のこととして、この機会に考えてみて下さい。