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最近、テニス雑誌を手に取って読んだ方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
テニススクールや部室に置いてあれば読む、本屋で立ち読みはする・・・という方は、何人かいらっしゃるかも知れません。
それが、実際に購入した人となると・・・かなり数が絞られるんじゃないでしょうか。
そう、今テニスの雑誌は3誌にまで減ってしまいました。
テニスマガジン、スマッシュ、テニスクラシック。
私自身、5年以上毎月この全誌を買って購読していますが、今回はそこで感じること、想うことをまとめて書いてみたいと思います。
テニス専門誌を5年間全て購読し続けて、想うことをまとめてみました
■技術ネタを繰り返すだけで、基本的に何も変化が無い
毎回表紙はほとんどが錦織選手、そして何かテーマが一つ技術モノであるのは、3誌に共通するところ。
これって、何回も同じネタを繰り返しているだけ。
確かに現代テニスは10年前、20年前からは変わってきているので、その技術解説は必要かも知れません。
しかし・・・それを本当に必要として参考にしている人、どれくらいいるんでしょうか。
技術モノが終われば、テニスの大会の結果やインタビューが掲載されている。
申し訳ないですが、結果も内容も全てインターネット上、SNS上で全て知るところになった昨今、ニュース性は非常に乏しい。
じゃあそれに加わる専門的な視点や意見、考察があるかと言うと物足りない。
辛口で申し訳無いですが、最近のテニス専門誌に対しての私の感想はこんな感じです。
■専門性の高いテニマガ、華やかなスマッシュ、一般プレイヤー寄りのテニクラ
特徴を挙げていくなら、こんな感じでしょうか。
テニスマガジンは長く、専門性の強い尖ったテニスコーチや専門家のレビューを冒頭から展開します。
スマッシュはプロ選手の連続画像をふんだんに使って、華やかに視界で訴えてくるようなビジュアルが特徴。
テニスクラシックはより一般プレイヤー向けに、難しい技術というよりはいかに今の現場で役立つテニスに昇華できるかを意識した誌面作りになっているように感じます。
どれも特徴がありますが、「一般テニス愛好家」を巻き込んだ企画はこれからも盛り上がっていきそうな機運があります。
テニスマガジンはリアルなイベント、「テニマガテニス部」という場を設けて実際の読者とリアルな接点を作っている。
こういった新しい取組みには、注目です!
■テニス雑誌を読む、というのが、カッコイイシーンでは無くなった
とはいえ、実際にテニス雑誌を読む人は減っている。
それはテニスに限らず・・・かも知れませんね。
雑誌を買って読む、という人が減っているのは事実でしょう。
それでも、やはり「テニス雑誌を読んでいる」というシーン自体が、今の皆さんにとってカッコイイシーンで無くなっている現実を、もっと重く受け止める必要があるのです。
インターネットで色々な情報が揃う時代ですが、紙が近くにある良さ、もう一度見直す価値はあるんじゃないかなと、個人的には思っています。
■これからのテニス専門誌に期待したいこと
新しい取組みを、紙という場に捕らわれず仕掛けて欲しい。
インターハイや高校テニスに強いテニスマガジンは、例えばインターハイの時期に地方予選で敗退したチームを対象に「裏インターハイ」を実施しても面白いかも。
スマッシュは最高に写真映えする写真の撮り方の技術を活かして、一般の人がどう撮影すれば上手くできるか、今流行りのinstagramを通じて盛り上げても新しい。
テニスクラシックはとことん一般、社会人プレイヤーをターゲットに絞って、「テニスのあるカッコイイシーン、ライフスタイル」といった感じで、カルチャー誌っぽくして新しい読者が開拓してみる・・・とか。
考え方次第で、まだまだ良さが出せると思います。
口で言うのは簡単ですが、実際は旗振り役となるリーダーが必要。
このサイトを観て頂いている読者の皆さんの中から、将来そんなテニスを通じた面白い企画を実践できる人、出てきてくれたら嬉しいです。
このT-PRESSでは、普段テニス雑誌を読まない方にも、技術や知識、ライフスタイルの提案を出来ればと思っています。
私も3誌に負けないように、これからも更新していきます。
ぜひ、今後も購読を続けて頂けると嬉しいです!