フットワーク

サーブを打った後、0.5秒の動作でテニスは変わる

目次

サービスゲームで、なぜかキープ率が上がらない。

良いサーブは入っているのに、どうも相手とラリーになると失点が増えるという方は、このポイントを見直してみましょう。

テニス、特にシングルスの試合は自分1人しかコートにはいない。

何かを期待したり、人に任せたりは出来ない厳しい競技です。

打った後、0.5秒の間に何が出来るのか。

この短い時間を改善すれば、必ずサービスゲーム全体が改善されていくはずです。

 
 

0.5秒で、構え直し完了!

サーブを打った、その瞬間から

まさに、ラリーはスタートしています。

アナタ自身がサーブを打つ、ラケットからボールが放たれた瞬間から、もうラリーは始まっている。

つまり、アナタ自身が次に打つまでの準備、を開始しないといけないのです。

地味な動作ですが、プロ選手や試合に勝てる人はこの構え直しが恐ろしく速い。

サーブを打った瞬間に、もう構え直してステップまで出来る。

これを当たり前、のように出来るようにしていきましょう。

構え直す、までがサーブです

打ったサーブが、入るか入らないか、関係無い。

それは相手がジャッジすること、ですから。

ボールが放たれた瞬間から、もうそのボールとは決別する。

言ってしまえば、打った後に構え直しが完了するまで、がサーブです。

大きなフォームで打って、打ち終わった後にフラフラしている人、試合で多くないですか?

これでは、相手から普通に返されるだけで、苦しくなる。

構え直すまでが、サーブ。

一連の動作、とセットで考える必要があるでしょう。

グリップはお腹の前、スタンスは広めで

サーブを打ち終わった後、相手がボールを触る前までに。

出来るだけ、この形を作れるように意識しましょう。

ベースラインでステイするなら、グリップはお腹の前、スタンスは肩幅より少し広いくらいで、スプリットステップの準備。

これが出来ている人、本当に少ないです。

自分のサーブの行方を気にしたり、打った後の形が残っている人、がほとんどですからね。



構え直しを早くすると、こんなにメリットが!

サーブを強打、しなくて良いと思える

私も、これがすごく大きいです。

シングルスの試合でも、サーブはあくまで「相手を崩す球出し」のようなものに思えて来る。

打った後の構え直し、の意識が強くなると、サーブだけに力を注ぐことは出来なくなりますから。

自然と、強打しないでリラックス出来る、良い感じのサーブになっていきます。

サーブの後の戦術、に意識が向く

サーブの後、自分はどういう展開をしていきたいのか。

この考えを実践していくには、まず良い態勢でサーブを打ち終わらないとダメですよね。

ここに自信が出来ると、「よし、次はサーブの後にこう展開して・・・」と、イメージが湧きやすくなって来る。

サーブの後のこと、に意識が向くようになるので、自然とラリーでも安定感が生まれて来るでしょう。

色々なリターンに対応出来る

例えば、フェデラー選手のSABRのような超カウンターリターン。

これにも、テニス選手なら対応していかないといけない。

構え直しの癖が自然と身に付いていると、相手の急な攻めにも対応出来るようになります。

何を仕掛けられても、怖くなくなるんですよね。

この0.5秒での構え直しの術、身に付けておかないと損ですよ。

   

お勧めの練習法

2人1組でサーブ練習

普通は、2人いれば1人はサーブ、1人はリターン、に回りますよね。

それを、リターンは無しでサーブを打つ人のすぐそばから球出し役として、1人立ってもらうようにします。

そして、練習の主役がサーブを打った瞬間に、その人の近くに球出しをする。

サーブを打った後に、もうすぐ次のストロークを打たないといけない、というシチュエーションを作ってしまうんです。

これ、すごく良い練習になります。

サーブの精度、がどうなるか?

これが、この練習で大事なポイント。

サーブを打った後にすぐ、球出しのボールが来ますから、当然気になります。

つい、サーブが雑になって精度が下がりがちなんですよね。

この精度を落とさないで、その後の球出しされたボールにも反応出来るかどうか。

実際の試合でも、打った後のことを考え過ぎてサーブが崩れていく人、多いじゃないですか。

それを克服するのにも、良い練習になるはずです。

慣れて来たら、球出しを遠くに

慣れて来たら、球出し役も反対側のコートにいきましょう。

そして、サーブ側の選手を走らせるように、サーブをの後に球出しをする。

シングルスを想定して、厳しいコースにリターンを打つイメージですね。

ポイントは、少し早いくらいのタイミングで、出してしまうということ。

実際の試合のリターンより、早くボールが返って来ると感じるくらいでちょうど良い。

サーブ側の選手は、大変ですよね。

精度の高いサーブを打って、すぐに走ってボールを追う、返す。

構え直しを早くしないと、到底間に合いませんから。

自然と試合での実戦力、が養われていくはずです。



サーブを打った後、の瞬間の動作。

まぁ、誰も見ていないでしょう、こんなところ。

でも、そこにこそ強さの秘密、フットワークの源泉が詰まっている。

試合で強い人、見て観察してみて下さい。

サーブを打った後に、すごい形相で構え直してますから。

勝てない人ほど、まずサーブが入るかどうか、の確認をしている感じ。

さぁ、アナタはどっちでしょうか。

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