メンタル

コンプレックスしか、本物のエネルギーには成り得ない

みなさんが今、何かに苦手意識を持っているのなら。

それは、大きなチャンス。

テニスを成長させていくうえで、私が一番必要だと感じているもの。

それは素質でも環境でもなく、コンプレックスです。

 

コンプレックスしか、本物のエネルギーには成り得ない

 


 

1.とにかくストロークが大嫌いでした

私も、たくさんコンプレックスがありました。

特に、ストローク。

これがずっと、学生時代苦手意識があり上手くいかない。

時代はストローク全盛期なのに、自分は全然出来ないという意識がすごく強かったです。

それがあるきっかけで、ライジングショット=ボレー感覚のストローク、に気付いて開眼。

今では、ベースライン上でのプレーも好きになりました。

このスタイルって、最初からストロークが大好きだったらまず身に付かなかったスタイル。

だからこそ、私自身は大切にしたいしその根拠がある、と思っています。

 

2.苦手だから考える、克服したいと思えるようになる

得意なこと、出来ることよりも、強さが深い。

自分で考えて克服したことは、その過程を知っているので試合でも強さを発揮するんですよね。

何か困ったとき、迷ったときに頼ることが出来る。

私自身、リターンでもどんどん前に踏み込んでいきますが、その強さの源は「コンプレックスから磨き上げたもの」という自負があるから。

メンタルの強さとか、結局はこういう積み重ねがだと私は思いますよ。

本物の強さって、弱さからしか生まれない。

テニスもそれは同じだと思います。

 

3.人から言われるくらい、がチャンス

でも日本では、真面目な人が多い。

「アナタはボレーが苦手なんだから、後ろで粘りなさい」と言われたら、もうネットに出ない人ばかり。

これでは、テニスも成長しないし何も楽しくないじゃないですか。

人から言われる、指摘されるくらいで上等。

アドバイスは真摯に受け止めますが、それはチャンスだと思って良い。

周りから言われて、それを覆すくらいの気概を持ちましょう。

テニス選手として強くなって試合に勝ちたいなら、自分のコンプレックスにこそチャンスがある。

練習の原点、をここに見出した人は強くなります。

 



 

4.誰もアナタの背中を押してはくれない

じゃあ、どうするのか。

自分について考えて、目を背けていたコンプレックスと向き合う。

これを、強くしていこうと決める、工夫する。

継続していく背中を押してくれる人は、誰もいません。

アナタ自身がまず、スタートを切って汗をかいていかないと。

時には、涙するくらい苦しいこともあると思います。

でも、今テニスが強い人もみんな、そうやって強くなってきていると思って下さい。

大事なことは、継続すること。

何事も、簡単に成果は出ない、だからこそ価値がある強さになっていくんです。

 

5.お勧めの練習法

自分の中で、試合で使わないショット。

練習しない技術、を思い出して書き出してみましょう。

きっと、そこにアナタ自身のコンプレックス、開発の種がたくさんあるはず。

どうしても、試合では得意なことばかりで戦いたくなりますからね。

それも大事な意識ですが、壁にぶち当たってしまっている人は、違う視点を持っていきたい。

自分の劣等感、コンプレックスと向き合うこと。

これが出来れば、テニスはまだまだ上手くなります。

 

足が遅い、ストロークが出来ない、私自身テニス選手としては自信を無くしかけたこともたくさんありました。

それでも、工夫したいという意志は誰よりも強かった。

それが、今の私を作ったと感じています。

そしてこうやって、みなさんの前で記事を書かせて頂いていることも、大きな変化。

文章を書いたり、人と話したりすることは苦手でしたが、それも強さに変わった気がします。

まだまだみなさん、自分の可能性に蓋をするのは早いですよ。

ピックアップ記事

  1. テニス部・テニスサークルとして勝てる集団になりたいなら、「スコアシート」は欠かせ…
  2. 雨が多い時期の試合は、防水スプレーは必須アイテム
  3. 真夏のスポーツ観戦には、超軽量・小型の折り畳み傘は必需品
  4. ラジオ番組、始めました!
  5. テニス選手のフットワークを支える、足首サポーター「ASO」

関連記事

  1. テニス 上達

    メンタル

    精神的に未熟な選手は、「緊張感がある場面では必ず無難な選択」しか出来ない

    試合に強い選手、それは「緊張した場面で、最高のプレーが引き出せる」よう…

  2. テニス 気付き

    メンタル

    テニスの試合が上手く進んでいるときの心理状況って、どんな感じなのかまとめておこう

    試合がうまく進んでいる、自分なりに良い試合が出来た時。そんな時…

  3. テニス 武器

    メンタル

    長期的な視野に立って、「欠点を武器に出来る積極性と工夫」が出来れば、アナタは強くなれる!

    自分の長所と短所、しっかり言葉にできて自分の中で把握できていますか?…

  4. メンタル

    伸び悩みの時期、は必ず終わります

    何を根拠に?と言われれば、それはアナタ自身。きっと、このT-P…

  5. テニス メンタル

    メンタル

    テニスの大会でシード選手に勝ちたければ、「私生活から誰かを特別扱い」する癖を止めよう

    テニスの大会は、ほぼ全てトーナメント形式。ということは、どんど…

  6. テニス ミス

    メンタル

    自分を鼓舞して戦う選手は、自然と周りも応援したくなる

    テニスの試合、「応援されやすい」選手は、やっぱり試合でも強い。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス マナー

    戦術

    「初心者」という意識を捨てた人から、テニス選手として巣立っていく
  2. テニス メンタル

    ストローク

    スライスストロークがいつも浅くなる人は、「ラケットを持つ腕の肘を曲げ過ぎ」な可能…
  3. テニス 前衛

    戦術

    40-30でのサーブ、ノーアドバンテージ形式は「2本中1本で良い」と思えたら楽に…
  4. ボレー

    低い打点でのボレーは、フラット気味でも良いと思う
  5. ストローク

    深いボールは、「しっかり打ってからジャッジ」が基本です
PAGE TOP