目次
テニスはメンタルより技術、ということを何度も書いて来ました。
気持ち、気持ちと言っても、結局何をするの?という部分が大事、なのは確かです。
でも、言葉の力は上手く使いたい。
特にプレッシャーのかかる場面でのリターン、のようなときには、言葉を上手く自分にかけてあげたい。
私はいつも、この言葉を自分に言い聞かせています。
大事なポイントこそ、「ファーストサーブ、入ってこい!」のスタンスでリターンを
1.「ファーストサーブ、来い!」
30-40や、40-30、のような場面。
つい、相手のファーストサーブは「フォルトして欲しい・・・」と、思いますよね。
これが自然です。
でも、そういう想いが少しでもあると、それは隙にしかならない。
オンラインのようなサーブで、「フォルト!」と言いたくなって反応が鈍る。
そうじゃなくて、「ファーストサーブ、入って来い!」と自分に言い聞かせる。
そしてしっかり、前に踏み込んでリターンしていく。
入らなかったらラッキー、ではく、「自分のプレッシャーが良い感じで効いたな」と、自画自賛。
そして、「セカンドサーブ、絶対入って来い!」とまた考える。
ダブルフォルト、という願望は一切持たない。
2.気迫は絶対に、相手に伝わる
私はプロ選手の試合も、何度か審判台から見て決ました。
気付いたのは、リターン側の気迫って、絶対にサーブ側に伝わるということ。
嫌がっているのか、自分から迎えにいこうとしているのか。
そういう違いって、本当に雰囲気や空気で分かりますよ。
フォルトを期待している選手、もすぐに分かります。
微妙なライン際のサーブ、で良いプレーが出来ないのは、フォルトかも・・・と一瞬、頭をよぎるから。
人間ですから仕方ないのですが、この発想では格上選手なんて絶対に倒せない。
相手の良いプレー、を覆して凌駕していかないとテニスの試合は勝てないですからね。
3.心は熱く、頭は冷静に
でも、しっかり頭は冷静にならないとリターンはダメ。
相手のサーブの傾向、をしっかり読んである程度山を張ることは必要です。
「ここのコースに、入って来い!」くらいの気持ちで待つ。
本当に良いサーブ、を逆サイドに打たれたらそれはもう相手のナイスプレー。
だからこそ、自分にしっかり声掛けして気持ちが引かないようにする。
皆さんも、いつか大勢の観客の前でプレーする機会も出て来るでしょう。
そんなとき、本当に自分を鼓舞する、応援できるのは自分だけ、ですよ。
どんなに心は熱くなっても、頭は冷やしておく。
「入って来い!」という言葉は少し荒々しいけど、それは自分の冷静さを保つ為。
普段から、しっかり自分とコミュニケーションを取ることは大事です。
それも、「厳しいことに立ち向かう言葉」で、接してみて下さい。
本当に良いサーブは、どこかでしっかり叩かないと勝てない。
相手の調子を崩すも乗せるも、アナタ次第です。
リターンのときに、自分の雰囲気はどうなのか。
対戦相手が崩れることを期待しているだけ・・・だと、まだまだ試合に出る選手としては甘い。
もっとしたたかに、もっと自分に厳しく。
「ファーストサーブ、入って来い!」
小さい声で今、発してみませんか?
きっと勇気が湧いてくると思いますよ。
この記事へのコメントはありません。