目次
高校生の頃、学校のコートを使って練習をしていた。
たまに父親に他のコートへ連れて行ってもらったりしてテニスはしたけど、殆ど学校のコート。
ボールも部活で用意したボールを利用していた。
「スポンサー様」という意識はプロテニス選手にだけ必要?いやいや、学生のみんなにも必要!
ま、テニス部員だったし、当然のことだろう。
卒業してからテニスコーチになると、そのテニススクールのコートを使わせてもらって練習していた。
ボールも会社が用意してくれたし、大きな大会で勝ち上がるようになると遠征費も出してくれた。
アメリカやスペインに行った時も補助してくれたのだ。
こうなってくると、「当たり前」なんて思えなくなって来た
サポートしてもらった分、何かお返しをしないといけない。
となると・・・色々経験させてもらったことを、次の世代に伝えて、共有出来るようにしないといけないし、もちろん戦績も残して、所属している会社名を世に広めないといけない。
30歳で退職してフリーの選手になると、更にサポートしてくれる人達の存在は大きく感じた。
所属先が無い俺に練習コートを貸してくれたり、ラケットやウェアなどをサポートしてもらったりすると、本当にありがたく感じ、その方々に何をお返し出来るのかをいつも考えていた。
でも選手時代はとにかく結果を残すことが精いっぱいだったので、とにかくがむしゃらに頑張ったよ。
そう考えると、一番最初当たり前のように学校コートでボール使って練習していた高校生時代は、そんなこと考えなかった
コートを用意し、ボールを用意し、顧問の先生がいるという環境を提供してくれる「学校」というスポンサーに対して、感謝の気持ちを
持ったことは無かったかもしれない。
確かに部活に入ると当たり前のことかもしれないけど、学校というスポンサーがあって、自分はテニスが出来る・・・と考えた方が関係としては自然だし、それに対して選手は応える義務があることも気付くことが出来る。
ただし、学校と言うスポンサーが求めるのは単なる「戦績」と言う結果だけではない
その部活を通して、身体の成長、心の成長、社会性や自己コントロールを学び取るという結果でも良いわけだ。
そんなこと、当時の俺は微塵も感じていなかったなぁ・・・・。
おいっ!高校生や中学生!!
学校のテニスコートを使えるのは当たり前と思ってないか?
感謝して使い、そして使った分だけ結果を残せよ。
そう考えた方が、テニスも成長出来ると思うよ。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ