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ストロークのレベルは、年々上がっている。
すごく実感するんですが、今ではジュニア選手もストロークは皆一定レベルに達していて、上手い。
パッシングショットも上手いので、なかなかネットに出ることも出来ないから、お互いストロークの打ち合いで益々レベルが上がる。
でも・・・です。
こういったストロークが得意なジュニアからしっかりやっているような選手に、ネットプレーは必要。
意識したいのは、このポイントです。
シングルスの試合では、「いかにも」というタイミングでネットに出ても・・・
■昔のテニスは「いかにも」なアプローチで良かった
最近の若い皆さん、20代くらいまでの方はご存知無いかと思いますが。
昔のテニス界は、生粋のネットプレイヤーがたくさんいました。
サーブ&ボレー、だけじゃなくてストロークからも丁寧なアプローチで前に出る、そこでパッシングショットやロブと勝負!という試合が、たくさんありました。
ですが最近では、ストローク力の進歩、ラケットやガットの進歩、でなかなかネットプレーが厳しい時代。
「いかにも」という丁寧な攻めでは、ストローク側が優位になってしまうのです。
■相手の意表を突ければ、ネットプレーでのチャンスは拡がる
ここは、考え方次第。
相手の意表を突けば、まだまだネットプレーは有効な武器になります。
「いかにも」の逆。
「ここで!?」というタイミングで出るという意識が大事です。
ポイントは、相手が前にいることに気付けない、または気付いても遅いタイミング。
ストロークラリーで逆を突いたり、スライスショットを打とうとするラケット面が見えたとき、が勝負時。
アナタ自身、いつでも隙を伺う姿勢が大事です。
■いつでもネットに出れるポジションは、ベースライン1歩後ろ
でも、この作戦を実行しようと思ったら、意識してポジションを前にしておかないと厳しい。
シングルスの試合でも、下がってもベースラインから1歩後ろ。
かなり攻撃的な感覚、がアナタにも求められるのです。
少しでもフワッとしたボールで「つなごう」という姿勢を相手が見せれば、そこに付け込んでいく意識で。
その為に、自分が常にどんなポジションにいるのか?
いつでも相手の様子を見て、ネットでプレッシャーをかけられるのか?は、考えておくべき。
じゃないと厳しいストローク戦、での応戦しか出来なくなりますよ。
ネットプレーの考え方、変えましょう。
丁寧なアプローチから絵に描いたようなローボレー、ハイボレーで決めるポイントなんてほとんどない。
いかに隙を突いて、ストロークにプレッシャーをかけてミスを誘うか。
丁寧なアプローチ、で崩せる相手のときはそれでも良い。
ですが・・・そんなに楽な相手ばかりじゃない、ですよね。
精神的な揺さぶりをかけるか、が大事です。
実戦的なシングルスのネットプレー、仲間と練習してみて下さい。