フットワーク

「パワーとスピードを生み出す関節の使い分け」身体を理解してテニスの動きを身に付けよう

目次

人間って動物はすごい。

器用に色んな動きが出来てしまうでしょ?

複雑な動きも出来るからテニスというスポーツも成り立つんだよ。

 

「パワーとスピードを生み出す関節の使い分け」身体を理解してテニスの動きを身に付けよう

 


 

だってラケットっていう道具を持って、時速100キロ以上、場合によっては200キロオーバーのボールを相手側に打ち返す。

どういう風に身体を使えばそういうことが出来るのか、理解して臨んでいきたい。

でもその複雑で器用な動きは多数ある筋肉や関節を使い分けているから可能なんだけど、逆にその複雑な動作が出来るこの身体は、言い方変えると複雑過ぎて分からなくなることがある。

そもそも関節なんてたくさんあるから、普段基本的には無意識にその関節達を使い分けているんでしょ?

緊張のあまり無意識モードが解除されて、自分の意思で自分の身体の各関節を動かそうとする場面になると分からなくなったりする。

その中でもラケットを持っている腕の動きってかなり重要。

腕と言っても、関節は腕の付け根の「肩」、それから中間部分に「肘」、それから「手首」と大きく3箇所に存在する。

まず付け根の肩を使ったストロークやサーブのスィングはどういう特徴があるのかと言うと、肩からラケットヘッドまでの距離が長くなる分遠心力が効いてパワーが出る。

じゃあ肘はどうかと言うと、遠心力は当然減るんだけど、その分コンパクトで小回りのきいたスィングとなるから、スィングスピードは上がりやすい

そして更に末端の方に移った手首で振るとどうなるか。

もう一瞬でラケットを振れるから、素早いなんてもんじゃない。

でも当然パワーは期待できない。

それどころか手首だけのスィングは痛める人が多いでしょ?

素早いけどもろいんだよね。

となると、遠心力から得られるパワーは「肩」の関節で動かすのが一番大きく、続いて「肘」、そして「手首」の順番となる。

スィングスピードは逆に「手首」の動きが機敏で速く、続いて「肘」、「肩」の順番となる訳だ。

 



 

となると、サーブやストロークなんかはどういう関節の使い分けが必要となるのだろうか

まずはゆったりとしているがパワーを作り出せる肩を支点にした動きから始まり、そこからスィングスピードが上がってきたら肘を支点にしたスィングに切り替え、打点付近で一気に最高速度のスィングスピードに上げるために、手首で「仕上げ」程度にビュンって振り抜くのが好ましいね。

肩→肘→手首と支点が上手く移行出来ればパワーがあって尚かつ、スィングも鋭いショットが実現できるんだよ。

ただ最初の肩を支点にした動きは、身体の捻りの反動から始めたいもんだ。

身体の捻りから肩を支点にした運動を始めるというのはそのショットもかなり重要なんだよ。

その代わり肩から支点が肘に移ったらもう余計な身体の捻り戻しは行わないようにすること

その代わり肘を支点にした動きからは軸足の床反力からパワーがもらえるので、スィングの後半の支点「肘」と「手首」は軸足からもらったパワーで振り切ろう。

でも結局こういう動きもきっちり無意識な状態で出来ないと試合では使えないので、何度も反復練習を行うこと。

関節がたくさんある素晴らしい人間の身体、ちゃんと有効に使いましょう!

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

ピックアップ記事

  1. YouTubeチャンネル登録200人、ありがとう御座います
  2. テニス選手の筋肉に必要なプロテインは、ささみプロテインバーでの補給が最適
  3. 【ご報告】YOUTUBEチャンネル、公開しました!
  4. + POWER CUP について
  5. 寒くなっても清潔感は保ちたい、テニスプレイヤーのみなさんに

関連記事

  1. テニス ストローク

    フットワーク

    打った後に動かない、のが強いテニス選手の基本姿勢

    強い選手は、姿勢がぶれない。特に打った後、じゃないですかね。…

  2. フットワーク

    一番試合が多いオムニコート、の戦い方ってどうですか?

    恐らく、一番試合が多いサーフェスでしょう。草トー大会では、オム…

  3. テニス シングルス

    フットワーク

    「テニスコートを広くカバーできるフットワーク」を身に付ける為に、意識したい切り返しの技術

    テニスコートをカバーするのは、足の速さとはまた別な能力。そう、…

  4. テニス スマッシュ

    フットワーク

    試合では、「はいキター、ありがとー!」という感覚で

    試合で、思うように自分のプレーが出来ない・・・と、お悩みのみなさん。…

  5. テニス ボレー
  6. フットワーク

    相手が打つ前に、攻撃的なポジショニングが取れているか?

    攻撃していきたいのに、ポジショニングがおかしい。そんな人が、…

特集記事

  1. テニス メンタル

    メンタル

    独創的で自分勝手でも、「テニス選手としてなら生きていける」は大きな勘違い
  2. テニス 戦術

    戦術

    試合に強いテニス選手は、どこかで「一貫性」を持っている
  3. テニス チャンス

    フットワーク

    テニスの試合では、チャンスボールはその場で待っていても「チャンスにはならない」こ…
  4. テニス 準備

    戦術

    自分が打ったボールを、その感触で判断出来るようになろう
  5. テニス メンタル

    メンタル

    「テニスの練習でストレスを溜めない」為に必要な4つの考え方
PAGE TOP