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強いテニス部には、強烈なリーダーシップを持って実力のあるキャプテンがいる。
みんなを引っ張って県大会を勝ち抜いていく・・・というチームももちろんありますが、ほとんどのチームはそんな漫画のようなストーリーは描けません。
それでも、雰囲気の良いチームには必ず良いキャプテン、部長がいてチームから信頼されている。
今回はテニス部の中で頼れるキャプテンがいるチームについて、後輩とどんなコミュニケーションを取っているのか・・・を、私の聞いた話や経験から書いてみたいと思います。
「頼りにされるテニス部のキャプテン、は何が違うのか?」について、後輩への声掛けから考えてみる
■後輩テニス部員とのコミュニケーション、しっかり取れていますか?
テニスは個人スポーツ。
言うなれば、チームメイトであっても県大会の上位を目指すライバルでもある。
とは言え、チーム全体で実力が向上していくことが、やはりアナタ自身の大きな成長になるのは間違いありません。
優れたキャプテン、リーダーは、このことをよく理解しています。
個人の成長には、チームの成長が欠かせない。
だからこそ実力で劣る、後輩としっかりコミュニケーションを取って全体の底上げを図っている。
「今の練習、目的理解できてる?」
「ラリーが途切れがちだったけど、技術的に無理してない?」
といった、細かい部分でフォローを入れるだけで、全員が雰囲気良くプレーできるはず。
こういった「人を観察する眼」は、自分がプレーしながらでも常に意識しておくと試合でも活かされます。
■声掛け一つで、部活の雰囲気はガラリと変わる
例えば何か指導したり、声掛けするときに、しっかり理由を説明できていますか?
「部室は綺麗にしておかないといけないんだ、なぜなら・・・」という感じで、アナタ自身の言葉で説明できれば、きっとしっかりと聞いてくれるでしょう。
これが出来ずに、「説明不足」になるから信頼を得られないキャプテンが多い。
「プレーと成績で引っ張る」というと聞こえが良いですが、結局は面倒なだけじゃないかなと、たくさんのテニス部を見てきて思います。
キャプテンであり中心選手が声をかけていれば、同学年の選手にも波及して学年を超えたコミュニケーションが生まれてきます。
それも上から押し付けるのではなく、「バックハンドに集められると厳しいよね?俺も昔そうだったけど、その時はこうやって解決して・・・」という感じで、自分が相手の立場まで降りていくことも大事。
何より、テニスを強くなって欲しいという想いは、不器用な言葉でも必ず伝わるのです。
■高校時代に養った力は、生涯アナタの宝になります
「なんで部活でそんなに気を遣わないといけないんだ・・・ただ、テニスを楽しくやりたいだけなのに。。」
と考える方、上級生も多いでしょう。
私自身もそうでしたし、後輩の指導や球出しすらも面倒に思う時期がありました。
ですがアナタ自身大学に進学し、サークルや体育会でテニスをしたり、また就職すればチームで成果を求められる立場になっていきます。
大事なことは、「仲間の力を引き出して、チームとして成果を上げる」ことに変わりは無いということ。
そしてそのためには、アナタの力になってくれる「後輩」の力が確実に必要になるということです。
キャプテンでなくとも、リーダーの自覚が無い人でも、この機会に見直してみて損は無いでしょう。
個人スポーツは、どちらかと言うと人と話すのを苦手にしている人が多い。
テニススクールを覗いてみても、男性の生徒さんは大人の方でも寡黙に、黙々とテニスに打ち込んでいる。
とても素敵ですが、良いコミュニケーションは、きっとアナタのテニスをもっともっと、上のステージに上げてくれる。
その為に、まずは身近な仲間、特に後輩に対してどう接することがベストなのか・・・を考えてみましょう。
私自身、思い出せば反省ばかり。
だからこそ、今テニスをやるときの声掛けにはネタに困りません。
「○○は難しいね。自分なんて・・・」という話は、お陰様でたくさんできる自信があります。
アナタは、どうですか?