戦術

マイルールを作れば、テニスの試合にも強くなる

目次

以前に、強い人は「自分の世界を持っている」と書きました。

これは、テニスの試合でも同じ。

プロ選手であれば、有名なのはナダル選手のベンチ周りの整頓ルーティーンがありますが、「何の意味があるの?」と感じる方もいるでしょう。

でも、実際にこれは試合ですごく大事なんです。

自分の世界を持つ、自分のルールを持つということ。

これらは全て、試合に勝つことにつながります。

騙されたと思ってやってみて、損は無いですよ!

ルールは、コントロール出来る

試合のルールの上に、自分のルールを

テニスの試合では、まず基本のルールがありますよね。

もちろん、これを覆すこと、コントロールすることは出来ません。

基本のルールの上に、その大会独自のルールもあるでしょう。

ゲーム形式、試合数、会場のコートの状況など…これらも、しっかり把握することが大事です。

その上で、自分のルール、マイルールを適応していく。

試合のルールだけに縛られて、「マイルールが無い状態」だと安定しない。

マイルールは、自分でコントロール出来るものとして作っていくことが大事です。

大事なのは、サーブとリターンの順番

私は、まずこれが大事だと考えています。

シングルスなら自分1人で決めることが出来ます、ダブルスならしっかりペアで話してルールを決めておきましょう。

トスに勝ったらサーブ、リターン、どちらを選ぶのか?

コートが眩しい方を先に選ぶのか?その時の対策は?

ダブルスであればリターンのサイド、サーブを打つ順番。

これは、基本的には「変えない」。

マイルールを持っておいて、それに従う。

これだけで、試合にはかなり落ち着いては入れるはずです。

試合のラリーの中での細かい話ではなく、ボールを打つ前の段階でのマイルール。

これを作っておけば、自然と試合に良い緊張感で入っていけるでしょう。

テニスの試合だけじゃない、マイルール活用

私が過去にテニスを教えていた学生の中で、受験生もたくさんいました。

その中で、東大に現役合格した高校生もいて、色々と勉強させてもらったのを覚えています。

なぜなら、彼自身も多くの「マイルール」を持っていたから。

それは、テニスの試合についてだけではありません。

毎日、同じ時間に起床する、朝太陽の光を浴びる、夜は同じ時間にお風呂に入り、出来るだけ同じ時間に寝る。

当たり前のようですが、こういうマイルール、ルーティーンを安定させると人は自然とリラックス出来ます。

受験生というストレスの中で、ルールに縛られた勉強の中でも、マイルールを作って自分をコントロール出来れば、自然と学力も向上する。

自己肯定感も芽生えやすい、いつもの自分でいられる感覚になる。

テニスの試合においても、これは非常に重要なポイントなんです。

マイルールを作れば、観察眼もアップ!

より、相手が見えるようになる

上記のようなマイルール、があると何が良いのか。

自分がリラックス出来るだけではありません。

相手のことが、よく見えるようになります。

例えば試合前のトス、これはもうルールでどちらを選ぶか決めてますから、考える必要はありませんよね。

この時間に相手の表情を見たり、たくさんの情報を得ることが出来ます。

こちらは全て、予定通りに進むので何も心配ない。

相手の情報を得ることに、集中できるはずです。

ルールを持っている雰囲気作りから

まず、何事も真似ることが大事です。

皆さんの周りでテニスの試合で結果を出している人、その人の真似をするつもりで良いと思います。

マイルールを持っていて、それを着々と遂行していく。

トスに勝った後の選択や、サーブ、リターンの順番だけではなく、たくさんの「マイルール」を彼らは持っています。

ストリングの張り替えやシューズの管理、ドリンクの準備、これらをよく観察してみて下さい。

そして、真似てみる。

しぐさも考え方も真似てみると、それが自然とアナタ自身のマイルールにカスタマイズされていくでしょう。

力を使うべきところ、に使うということ

私がお伝えしたいのは、これです。

要は、力を使うべきところ、に使いましょうということです。

戦術について考えたり、ペアとのコミュニケーションで遠慮したり…ということには、力を使わない。

ただ、マイルールに従って淡々に。

力を使うべきところは、きっと他にありますよね。

テニスの試合に勝てない人は、力が無いというよりも配分が分かっていない。

気にしなくて良いところを気にして、注意すべきところが散漫になる。

マイルールで、そんな雰囲気を変えてみませんか?

きっと、やっていくうちに理解出来るはずです。

自分の世界を持つ、周りに流されない。

こういう選手は、テニスだけでなくきっと人生においても強い。

時には、笑われたり、周りの人は離れていくような感覚になるときもあるでしょう。

でも、良いと思います。

その笑っている側にいると、いつまで経ってもマイルールが出来ない、自分で決断出来ない選手になってしまいます。

そこから脱却するだけで、強くなれる。

私は、そんなみなさんを応援したい。

マイルール、一緒に考えて作っていきませんか?

ピックアップ記事

  1. テニスのニューボールの状態を維持出来る、「ボールキーパー」って?
  2. 11/6(水) 八木コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in 世田谷…
  3. 体幹の筋力アップに、意外とリーズナブルな「シットアップベンチ」を1台どうですか?…
  4. 9/30(月) 土居コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in世田谷レ…
  5. 「プリンス キャスター付きボールカゴ」が、やっぱり一番使いやすい

関連記事

  1. 戦術

    いつも必死の形相でボールを打つ人に、勝てそうな雰囲気は生まれない

    最近は、みなさんもテニスを動画で見る機会が増えましたよね。私が学生…

  2. テニス フットワーク

    戦術

    テニスの試合では、「変化は自ら興す」ことで試合に勝てる選手になれる

    「相手の調子が良かったから、負けました」「自分の調子が悪かった…

  3. 戦術

    みんなテニスのおけるコントロールの精度を、甘く見過ぎ

    ベテランテニス、のみなさんと試合をするようになって、感じること。…

  4. テニス 読書

    戦術

    テニスの常識を疑えば、試合に強くなる

    私たちが今まで、当たり前だと思ってきたこと。テニスについて学ん…

  5. テニス ハードコート

    戦術

    もうすぐ開幕の全米オープン前に確認したい、「ハードコートでのテニス」が難しい理由5つ

    予選が始まり、もうすぐ本戦の開幕を迎える全米オープン。4大大会…

  6. テニス サーブ

    戦術

    テニスではセンスこそ体系化出来るし、理論化出来るはず

    今日もまた一つ、誤解を解いておきたいと思います。よく、「あの人…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. メンタル

    「自分のテニスのモチベーションが上がらないとき」に実践したい4つのこと
  2. 戦術

    テニスの試合では、「自分がやられて嫌なプレー、は大抵相手も嫌がる」ことを意識して…
  3. テニス サーブ

    サーブ

    フラットサーブに必要な、リストワーク4つ
  4. テニス ストローク

    シングルス

    シングルスの試合の1ポイント目、いきなりネットダッシュ!
  5. テニス ボレー

    ストローク

    チャンスで打ち込みたい瞬間こそ、「次」を意識する
PAGE TOP