目次
何となく、アドバイスの理解が遅い…。
もし、ご自身でそう感じているなら。
コーチのアドバイスを自分が理解出来ているのか?と、疑問に感じることが多いなら、試してみて欲しいことがあります。
そしてこれは、どんな人とのコミュニケーションでもきっと大事なポイントになる。
そう、言葉でのコミュニケ―ションってただ聞いているだけ、ではなかなか頭に入って来ないんですよね。
なぜなら、そこには「省略」されていることがたくさんあるからです。
大事な言葉は、省略されがち
話す側の主語、そして述語も
ちょっと、イメージしてみましょうか。
例えば、テニススクールのような場所、グループレッスンで。
コーチの方が生徒のみなさんに向けて、「ラケットを早く準備しましょう」というアドバイス、を送るとします。
これだけ聞くと、何てことないようなアドバイスですが…ここには、省略されている言葉がたくさんある。
そこを、想像出来るかどうか?が大事になります。
☝のアドバイスだけ聞くと、「ラケット」が主役の話のように聞こえますよね。
話している人、聞いている人、が言葉としては出て来ない。
だから、なかなか心に響かないんです。
「私」は、「誰」に、「何」を伝えたいのか?
何かをアドバイスするなら、そこの主役は人。
アドバイスをする側、今回であればコーチが「私」と考えましょう。
「私」は、生徒である「アナタ」に、何かを伝えたい。
それが、「ラケットの早い準備が必要」だということ。
本来なここに、「なぜ?」という理由も加わるはず。
でも、省略されています。
私、アナタ、なぜ…という内容が省略されてのアドバイス、これは結構多い。
だからこそ、アナタ自身の想像力が必要になるんです。
自分で足しながら、聞いてみよう
コーチは、「私は伝えたいんです、コレを」というような言い方は、まぁしないですよね。
そこまで時間も無いし、要点だけを伝えて来るのが普通です。
であれば、みなさんご自身で「言葉を足して聞いてみる」ことをお勧めします。
「ラケットを早く準備しましょう」と言われたら、☟のように聞いてみる。
「私はアナタに、ラケットを早く準備することをお願いしたい、なぜならそれがアナタに必要だと考えているから」
ちょっと大袈裟に感じると思いますが、それくらい自分のことを考えてくれている、と考えて解釈してみる。
言葉は省略されている、だから「発せられた言葉だけ」を聞いていても残らない。
だから工夫してみる、というのは私は大事なポイントだと思います。
自分が発信者なら
主語を省略しないで、話してみる
これ、実はすごく効果があります。
「私は…」と、言葉の最初に付け加えるだけで、言葉に責任が生まれる。
相手にも、伝わりやすい響く言葉になる。
アドバイスのような話だけでなく、普段の会話でもぜひやってみて欲しい工夫、です。
言葉を変えれば、行動も変わります。
みなさんのテニスにも、つながってくるでしょう。
例えば、誰かに御礼を伝える時に
「ありがとう」と、一言御礼を伝える場面でも、この工夫は活かせます。
やり方は簡単、主語を省略しないんです。
「ありがとう、これで私がすごく楽に仕事が出来るね」みたいな感じで、私がなぜ感謝しているのか、を伝える。
こういうメッセージだと、すごく心に響くし、残ると思いませんか?
言葉を省略しない、特に自分が主語の時にはハッキリとさせる。
述語の対象になっているなら、省略された言葉を自分でイメージしてみる。
「伝わったかな?」と、考えてみる
なかなか、これが出来ないんですよね。
自分が何かを話す、それで終わりになる。
私も、思い返してみればコーチ時代もそうでした。
自分がアドバイスを言って、それでもう終わってします。
「相手に伝わったかな…」ということを、本気で考えないんですよね。
いつまで経っても、何も伝わらない中途半端なまま。
自分で少し自覚はありましたが、怖くて考えることが出来ない。
こういう姿勢って、テニスのプレーにも出るんです。
なぜなら、試合こそ相手との「会話」ですから。
自分のショットが効いているのか、相手はどういう反応をしているのか。
本気で向き合おうとするから、見えてくる。
本当に、ちょっとした意識で変わるはずです。
言葉は省略されている、そこにこそ、大事な要素がある。
これ、なぜ書いてみようかと思ったかと言えば、YouTubeの撮影をしていて動画を編集している時に、「字幕で足す文章、多いな…」と感じたから。
何となく省略して、当たり障りないような言葉になっている、と感じたから。
自分で思っている以上に、言葉って残らないし伝わらない。
私の文章もまだまだですので、自戒も込めて。
この記事へのコメントはありません。