数年前までは、情報格差なんてほとんど無かった。
みんなが同じようなテレビを見て、新聞を読み、知識や情報もそこまで差は無かったはず。
でも、そこにインターネットが出て来て、変わりましたよね。
上手く使いこなす人、全く使わない人。
良い悪い、は別として、テニスでもその差は大きくなりつつあります。
大会を探す、エントリーする、練習する場所を探したり、観戦出来そうな大会を見つけることも出来る。
YouTubeやTENNIS TV で動画を観ることも、立派なテニスにおける技術だと私は思いますよ。
「いや、何よりコートでの練習量こそ大事だよ」という声も、確かに一理あります。
でも、私は最近思います。
コート上だけで長時間練習している人は、実は勝負に弱いんじゃないかな、と。
何となく、試合の中で抑揚が無いんですよね。
ずっと同じようなペース、体力はあるし安定感もあるけど、「何かを興す」ようなワクワク感は無い。
それこそ、たまにしか練習は出来ないけど、コート以外でテニスに触れて、自分で考えて主体的に集中してテニスが出来る人の方が、私は試合向きだと思っています。
そして、そうなるには「情報格差」の世界で上の方にいること、が求められている。
何もハードルを上げる訳ではなく、これはテニス以外のどの業界でも起きていることでしょう。
「一人で黙々と、我流で頑張る」という人は結果が出辛いんです。
極端な例かもしれませんが、どんなコーチが指導してもなかなか上達しなかった人が、急に上手くなることだってある。
その人が、何をしたのか。
例えば、生で「本物」の選手のプレーを観たことがきっかけになったのかもしれない。
あるいは、ちょっとしたインタビュー、話すきっかけがあり、そこで感動してテニスに対する姿勢が変わったのかもしれない。
こういう小さいけど大きな刺激、衝撃は、みなさんにとって躍進のきっかけに成り得るんです。
もちろん、その土台となる部分は必要です。
ただ、ほとんどの人は「きっかけ」が無い。
毎日同じような生活で、同じような練習環境、ではテニスに変化が生まれない。
自分から主体的に動いて、差が出る時代なんですよ、今は。
「動画を観たって、上手くなる訳ないじゃないか」と思っている人は、ずっと損をするだけ。
上手くならなくても、何かきっかけが掴めるかもしれないのに、その可能性を放棄しているだけですからね。
何事も、迷ったらやってみる。
それでまた、考えれば良いんです。
やってみたけど、合わないからやらないのと、全く最初からやらないのでは雲泥の差です。
そしてそのスタンスはそのまま、アナタ自身のテニスに反映されます。
大事なことは、何度でも書きます。
一緒に、殻を破っていきましょう。
この記事へのコメントはありません。