フットワーク

コートカバーが遅れる、本当の理由

目次

試合で、相手に動かされると弱い人って、多いですよね。

3回くらい左右に振られると、もう次はしんどくなる。

こういう人は、そもそもフットワークの概念、を変えていかないといけないかもしれません。

私たち、一般プレイヤーの脚力、そこまで差があるとは思えません。

差があるとすれば、ちょっとした意識の差。

フットワークを良くする、という発想を転換していくことが大事だと思いますよ。

 
 

素早く動くこと、だけが大事?

見落とされがちな、「止まり方」

私は、こっちの方が大事だと思っています。

どんなに素早く動けたとしても、しっかり良い「止まり方」が出来ているかどうか。

結構、これが怪しい人が多いのがテニスプレイヤーです。

止まっているようで、止まれていない。

だから、次の動作も遅れてしまう。

これに気付けるかどうか、が大事です。

動いた方向に、重心が移っている

例えば、みなさんが右側に走らされた、としましょう。

右利きの方なら、フォアハンドですね。

それを打った後、すぐに左側に走らないといけないですよね、コートカバーがありますから。

でも、打った後に自分の頭の位置、上半身が右側に倒れているような方が結構多いです。

こういう人は、まず戻るのに時間がかかる。

打った後、コートカバーに入るまでに、時間がかかってしまう。

これでは、どんなに素早く動けても試合で厳しいです。

頭の位置がブレない、打った後のバランス

これをしっかり、意識しましょう。

コートカバーが秀逸な人は、いつも頭の位置がブレないし背筋が伸びている。

左右に走っても、上半身で追いかけないからバランスが良い。

打った後にすぐに、戻って来れるんですよね。

最初から遠い場所でこれをやろうとしても、難しいでしょう。

まずは、数歩動いて打つ、ときにもこれが出来るかどうか。

基本中の基本ですが、そこにこそみなさんのレベルアップの種は埋まっているはずです。



どうすれば、ブレない打ち終わりが出来る?

軌道の後ろに、先回り

どんなに近くのボールでも、この意識が大事。

相手が打った瞬間に、軌道の延長線上をイメージして、素早く入る。

0.1秒でも早く入ること、が大事なんです。

ブレない打ち終わりを身に付けるには、相手が打った軌道をイメージして、先回りが何より大事。

当然、遠いボールは難しいですよ。

やっと腕を伸ばしてキャッチ、のような返球もあるでしょう。

でも、それですら「相手が打った瞬間に、軌道をイメージする」ことが大事なんです。

勝てない選手ほど、余裕を持ち過ぎ

相手が打って、まだのらりくらりしている。

こういう人、自分で気付いていないんですよね。

何とか返せる、から気になっていない。

でも、何とか返しているだけで、全然攻撃出来ていないし、ミスもしそうな雰囲気がいっぱい。

案の定、3回くらい動かされるとすぐにボロが出る。

これ、狭い範囲でしか打ち合っていない、練習で慣れてしまっている結果だと思います。

試合では、走る距離が違う!

練習と試合で、何が違うのか。

それは走る距離、でしょう。

やっぱり全然違いますよね、特にシングルスの試合は。

練習は基本グループで実施ですから、自分の範囲は狭いことが多い。

でも、試合では違いますよね。

相手はどんどん、コーナーを突いて動かして来ますから。

こういうラリーを想定して、普段から本当に素早く軌道の後ろに入れるかどうか、を意識してみて下さい。

   

「想定通り」を増やしていこう

想定違い、がバランス崩れの元

みなさんも、試合で感じることがあると思います。

「この選手のボールは、思ったより伸びるな…」や、その逆であったり。

こういう想定と異なる場合には、バランスって崩れがちです。

コートカバーが上手い人は、想定があまりブレない。

延長線上に入り、どういうバウンドをするのか、までしっかりイメージが出来ていて正確。

毎回の練習が、試合みたいなものですよ。

想定は繰り返し、繰り返すことでしか磨かれません。

想定通りが続けば、攻勢に出られる

ラリーの中で、攻めていけるようになります。

毎回、自分がイメージした通りの打点で打てるようになれば、気持ちにも余裕が出て来る。

コートカバーも、格段に良くなるでしょう。

バランスの良い打ち終わり、は次のバランスの良さにもつながりますからね。

ぜひ、このリズムを練習から意識してみて下さい。

毎回ビックリ、そりゃ疲れます

試合で疲れるときは、こういう試合をした時でしょう。

毎回、蓋を開けてみないと分からないようなラリー、相手、との試合の時。

神経を使いますから、そこまで距離を走っていなくても疲れてしまう。

毎回、想定内なのか。

毎回、ビックリなのか。

この差って、本当に大きいです。

打ち終わりをバランス良くするには、毎回想定内、という自分を作っておくこと。

ぜひ、この良いイメージを自分の中で作れるように頑張ってみて下さい!



足が遅いから、コートカバーが遅い?

いや、そんなことは無いと思いますよ。

打った後のバランス、が良いかどうか。

みなさん、自分の打ったボールにばかり意識がいってはいませんか?

打ったボールより、その次ですよ、大事なのは。

打ち終わりの意識改革で、コートカバー力はがぜんよくなります!

ピックアップ記事

  1. 寒くなる季節の変わり目に、テニスの試合で折り畳み式ブランケットは欠かせない
  2. テニスのコーチ、指導者の方にオススメしたい、「ボトムアップ理論」の名著
  3. 水で濡らして絞って振れば、何度でも冷たくなるタオルが使える
  4. ご質問頂いた件につきまして
  5. 【初開催】5/29(水)~30(木) T-PRESS プレミアムキャンプ in千…

関連記事

  1. テニス ストローク

    フットワーク

    ネットにスムーズに出るには、〇〇を意識すれば完璧

    前に出たいけど、なかなかフットワークが上手くいかない。どうして…

  2. テニス ストローク

    フットワーク

    相手が仰け反った瞬間、そのストロークは浅くなる

    テニスの試合で、攻撃力が高い人。それは、実際にボールを強く打て…

  3. テニス ボレー

    フットワーク

    テニスでは力を入れるポイントを絞っておかないと、体力はいくらあっても足りない

    リラックス、リラックス・・・と試合中に考えても、その時点で恐らくガチガ…

  4. テニス ボレー

    フットワーク

    速く動けば余裕が出来る、のがテニスのフットワーク

    テニスの試合、強い選手のフットワークは何が違うのか。これって、…

  5. フットワーク

    「ザーッと滑りながら追いかける」オムニコートのテニスの試合で必要な技術とは?

    日本のテニスコート、今ほとんどが砂入り人工芝のコートになってきたね。…

  6. テニス ポジショニング

    フットワーク

    試合の中でチャンスかどうかは、「自分が立っているポジション」で違ってくる

    自分のポジションを、しっかり把握しておくこと。アナタが思ってい…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


特集記事

  1. テニス ストローク

    シングルス

    全力で前にダッシュして目の前に落とす、のはテニスでは難しい技術
  2. テニス ボレー

    ボレー

    試合で使えるテクニックにするために、「ドロップボレーはアングルボレーに」すると、…
  3. テニス ストローク

    ロブ

    テニスの試合で使えるショット、「ロブはスライス?トップスピン?」について考えてみ…
  4. テニス サーブ

    サーブ

    テニスの試合、「相手のリターン位置からサーブのコースを決める」ために必要な知識と…
  5. テニス ボレー

    ボレー

    スライスボレーを流してストレートに打ちたいなら、ラケットヘッドを下げて良い
PAGE TOP