テニス ロブ

戦術

「大したことない」が、武器になる

試合における、みなさんの武器は何ですか?

私は、「大したことない選手に見えること」が自分の武器だと思っています。

サーブは普通、ストロークも普通、ボレーは少し出来そう、くらいな感じだと思うんですよね、私と初めて対戦した人は。

最初の出だしで、「何だ、大したこと無いな」と思わせておく。

これ、一番武器になりますよ。

試合では、「いかにも強そうな人」は意外と勝てないものなんです。

 
 

相手を、本気にさせてはいけない

序盤は、眠っていてもらうこと

私は、どんな相手でもこれを意識しています。

試合は、序盤が大事。

こちらは、出来るだけミスをしないで、ちょっと脅かすようなプレーもする。

だけど、「この相手、凄いな!」とは思わせないようにする。

難しいですが、この感覚が大事だと私は思っています。

「大したことない」相手に、ビハインドを許す

みなさんも、経験あるはずです。

試合が始まって、何となく大したことない相手なのに、リードを許してしまう展開。

気が付けば、0-3、0-4とどんどんスコアは開いていく…。

焦ってミスが早くなり、1-6くらいで試合終了。

こういう試合の背景には、「相手の実力は、大したことないはず」という自分勝手な思い込み、があるはずです。

「大したことない」は武器になる

最高の武器になります、これ。

出来るだけ、相手を試合の序盤では本気にさせない。

大したことない相手と思わせて、何とでもなると思わせる。

試合の序盤に、ライン際のショットでエースを狙わないだけでも、かなり良い演出が出来ます。

ぜひ、意識してみて下さい。

アナタ自身が、本当は実力者で「大したことある人」だったとしても、です。



序盤はミスをしない、ことだけ考える

相手と実力が同じくらい、だと感じたら

私は、この作戦で入ります。

シングルスでは、まず5往復は相手とラリーする。

その間の中では、自分はミスしない。

相手に決められたら、それはしょうがない、気にしない。

自分から焦ってミス、だけは何も良いことは無いんですよ。

ギリギリ入ったとしても…

アナタ自身が、無理したショット。

ライン際に入ったとしても、ただ相手が警戒心を高めるだけ。

良いことはポイントが入るだけ、ですがその後が大変でしょう。

アナタ自身も、調子に乗ってどんどん打ちたい、という衝動にかられるでしょうからね。

入っても厳しい、ミスならもっと厳しい。

序盤は、しっかり相手とラリーするくらいの感覚で良いんです、本当に。

粘れる、というのは実は実力者

みなさんも、ご存知の通りです。

テニスの試合で粘れる、というのは、誰でも出来ることじゃありません。

大したことない、ように見えるかもしれませんが、粘れるのは実力者。

ミスが早く、淡泊な人がほとんどじゃないですか、試合会場で。

まず、序盤はミスをしない人になる。

大したことない、だけどミスをしない人…が、試合の後半で「実は強い人」になる。

これで、シナリオは完成です。

   

みなさんは、しっかり相手をリスペクトすること

相手は強い、強いんです

間違いなく、強い。

そうそう、弱い人なんて試合会場にはいません。

そういう人は、試合に出ないですから。

テニスの試合に出るという人は、それだけで強い。

ちょっとしたサーブやショットの精度、見た目だけで、絶対に決めつけてはダメなんです。

安心材料を、求めてはいないか?

相手は、大したことない…はず。

そう考えて、自分を安心させておきたい。

こういう人がほとんどです、試合の現場では。

それだけ、試合って苦しいんですよね。

相手が強いと、簡単には認めたくない。

認めると、自分が大変になりますから。

泥臭く粘って勝つ、なんてことを望む人は少ないでしょう。

大したことない相手に、圧勝する自分。

そんな自分をイメージして試合に入る人、が実はほとんどじゃないでしょうか?

相手を倒す、試合に勝つということ

相手を認めて、実力を受け入れて勝つ。

これが出来るのが、みなさんです。

大したことないと自分は思われても良い、だけど相手をそう思うことはしない。

こういう姿勢がある人は、ずっと試合で成長し続けます。

逆に、どこか斜めに構えているような人はずっと、「大したことない相手」と決めつけてばかり。

相手を倒す、試合に勝つ前に自分に負けてるんですよね。

何かを恐れて、向き合わない自分に。



誰だって、自分は強く見られたい。

尊敬されたいし、認めて欲しい…という想いがあるはずです。

だからこそ、対戦相手もしっかり認めて、受け入れていかないと。

「大したことない」と思われることは、武器になる。

でも、相手の武器としては、絶対に作動させてはいけないんです。

ピックアップ記事

  1. 夜のランニングのマストアイテム、蛍光色グッズで安全にトレーニングを
  2. ラジオ番組、始めました!
  3. ヨネックスの新作ラケット、Vコアのハイスピンテクノロジーによる超高弾道は本物だっ…
  4. ストローク練習機「ピコチーノ」は、素振りの質を高めてくれるはず
  5. KT TAPE(ケーティーテープ) を使って、テニスの試合で酷使する「膝関節」を…

関連記事

  1. 戦術

    サービスゲーム、両サイドの考え方

    試合での、サービスゲームキープ。これを課題にしている方は、多…

  2. テニス イベント

    戦術

    最低限の試合が出来る、テニス選手になろうよ

    みなさんがイメージする、強いテニス選手ってどんな選手でしょうか。…

  3. 戦術

    考えながらプレーすると、精度は上がる?下がる?

    テニスは、頭脳勝負。T-PRESSでも、いかに頭を使って考え…

  4. テニス サーブ

    戦術

    「自分の得意なボール」で勝負したくなる、のがテニスの試合では怖い

    良いボールを打っているのに、負けてしまう。押しているのに、ポイ…

  5. テニス メンタル

    戦術

    陽射しが強い屋外コート、での戦い方は?

    私は、昔すごく苦手でした。もともと、目が悪く眩しいのが苦手。…

  6. テニス 練習

    戦術

    相手のミスがこのまま続く、とは思わないこと

    私たちは、つい期待してしまいます。序盤のリード、このまま相手が…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス ストローク

    ストローク

    テニスの試合で、「フォアハンドの速いストロークで攻撃していく」スタイルが危ない、…
  2. テニス サーブ

    ダブルス

    何回もサーブのトスアップをやり直すと、味方の前衛はリズムを取り辛くなる
  3. ストローク

    ストロークで深さを出したいなら、「軌道の頂点」はネット上より相手寄り
  4. テニス テニスボール

    日々の雑記

    どんな風にお金を払っても、経験は買えない
  5. テニス 観察

    戦術

    全仏オープンを、「テニス選手らしい観点でチェック」したい5つのポイント
PAGE TOP