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試合前に、準備を整える。
これは、テニス選手として必要なことでしょう。
私は何度も、戦術の準備の重要性を書いて来ました。
色々な場面を想定しながら、どう考えて、結論を出すのかをイメージしておく。
このことはとても重要なんですが、みなさん、どうでしょう。
実際の戦術の準備、構想が、こんな感じになってはいませんか?
準備する戦術が、アナタ自身の勝手な願望になってはいないか?
1.出来れば問題無く勝ちたい、と誰もが思う
私も試合前、何も考えないでただイメージすると、こうなります。
とにかく勝ちたい・・・と思うからこそ、良いイメージを持ちたいと考えてしまう。
「3-3くらいまではキープ合戦で、2周目のサーブでどこかでブレイク、そのまま6-4くらいで終了かな・・・」と。
もちろん、概要のイメージとしては良いと思いますが、じゃあどうやってブレイクするのかと。
「ストレートに打って前衛のミスを誘って、その後はカバーに入る後衛の前を使う感じで・・・」と、良いことばかり浮かんで来る。
問題無く勝ちたい、と思いますからね。
でもこれは、見方を変えればただの願望、でしかありません。
2.戦術が自分の願望になっては、上手くいかないのは当たり前
「こうなって欲しい」と考えることは、大抵上手くいかない。
こうなるだろう、と考えていることは、上手く回らないことの方が多いですからね。
「こうなるかも知れない、もしかしたら・・・」と、あくまで用心深く。
戦術の基本は、相手を深く、深くイメージすること。
初めて対戦する相手ならなかなか難しいかも知れませんが、今までの経験をフルに活かして、イメージしてみる。
サーブが速い相手だったら?
リターンのコースを散らしてくる相手なら?
ポーチにガンガン動いてくる相手なら・・・?
というのを、一つ一つ、潰しておくことが正しい準備だと思います。
3.勝ちたいという気持ちは、最後までコントロールする
コントロール出来れば、何も怖くありません。
私の感覚ですと、良い試合が出来た時は「結果的に、勝てている」という感覚。
やるべきことをやって、後は結果は天に任せる。
ここまで出来れば、大丈夫という感覚で試合が出来るから、勝ちたいという気持ちは本当に最後まで少ない。
結果的に勝っている、ような試合だと、すごく良い結果が出る傾向にあります。
これも言葉一つ、ですが、勝ちたいという気持ちのコントロールでは大事。
勝ちたい、ばかりだと自分の勝手な願望ばかり浮かんできますからね。
4.やりたいことは、リードしたタイミングで大胆に
それでも、「これを試合でやりたい!」というのは、当然あって良い。
必要なんです。
ただ、やはり私ならリードしたゲーム、でやりたい。
それも、大胆に、です。
相手に、「これがやりたかったのか・・・警戒しないとな」とう爪痕を残したいので。
やりたいことを、ただの願望で終わらせない。
どこで、いつ、なぜやるのかを明確にしておく。
そうすれば、試合でも自然と身体が動くと思いますよ。
準備出来ている人は、リスク管理が出来てる。
そう簡単に、試合で崩れない人は、「もしかしたら・・・」を何度も重ねて準備してるんです。
でも、呑気な願望だけで試合前にイメージして、負けるのは辛いですから。
しっかりと、戦術の準備をして試合に臨みましょう。
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