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今回は、東京都内の高校のテニス部の方からのご相談です。
私自身も、学校にテニスコートが1面しかない学校でしたので、同じような悩みを抱えていました・・・。
人数が多い、テニスコートが少ない、だからこそできる工夫があるかも知れません。
Q&A 「部活で人数が多過ぎてテニスコートが足りない。ランニング以外に、何ができますか?」
■ラリー練習も、球出し役を作ることで緊張感が生まれる
数少ないコートに入っている部員は、1球ずつ大切に練習しなければなりません。
特にラリー練習は、練習という名の下に「つなげる」ことに注力してしまう傾向にあります。
その改善策としては、自分たちで球出しするのではなく、横から球出しする役を作ってしまうこと。
途切れたらすぐにボールを出すので時間短縮にもなり、また自分たちで球出しする形では無いので「大事につなげる」という意識を必要とせず、しっかり「勝負」できる練習ができるのです。
■球出し役を回していくとスライスの技術や薄いグリップが身につく
ラリーの球出しはもちろん、ラケットを使って出すのでコントロールする技術が身に付きます。
テニスの球出しを経験した方は分かるかと思いますが、薄いグリップを身に付けなければ安定したボールを打ち続けることは難しいのです。
球出しは、実は最高の練習になるのです。
球出しが上手くなれば、さらにその練習の精度も上がり、相乗効果で全体が上達していくという素晴らしいサイクルになります。
■撮影係りを作ることで客観視する習慣が身に付く
「バックハンドが上手くなりたい!」と思っている人は多いのに、自分のフォームを観たことが無いという人が多いのも事実。
特に部活では自分が打つことに一生懸命になり、動画で撮影したりという機会が無いようです。
また少し恥ずかしいという気持ちも、分からなくてもありません。
ですが今は手元にスマートフォンもあり、手軽に撮影できる手段を活用しない手はありません。
ぜひ、部員同士で撮影し合う習慣を付けるようにしてみて下さい。
確かにコート面数が少ないと、ボールを打てる数は少なくなります。
しかし、逆に考えれば打てる数が少ないのは、試合に近いシチュエーションで練習できるということ。
そして人数が余っている、ということも視点を変えれば「色々と外から協力できる人が多い」ということでもあります。
今いる環境を、アナタ自身がどう捉えるのか・・・が全てです。
自分たちで考えて主体的な部活運営ができれば、きっと素晴らしい仲間と結果がついてくるでしょう。