テニス ポジショニング

ストローク

大坂選手のキレ味鋭いバックハンド、最高に現代風だから参考になる

全米オープンでも躍進が続く、大坂なおみ選手。

試合の全てをチェックした訳ではありませんが、明らかに「バックハンド」の質が上がっているような気がします。

特に、ダウンザライン方向への展開力。

これ本当に皆さんにとっても、参考になる打ち方だと思いますよ。

 

大坂選手のキレ味鋭いバックハンド、最高に現代風だから参考になる

 

1.バックハンドのダウンザライン、難しい?

実際に、一昔前はそうでした。

特に20~30年くらい前、サーブ&ボレーヤーがたくさんいた時代には、このバックハンドストロークをしっかり打てる選手自体少なかった。

そこから両手打ちバックハンドで力強いパッシングショットが生まれ、今や誰もが使いこなせるショット、になりつつあります。

大坂選手は、その中でもショット自体が非常にコンパクト、なんですよね。

バックハンドのダウンザライン方向へのショットこそ、ラケットを振り回すのではなく、小さくまとめていく。

でも、打点自体は前だからしっかり攻撃的なボールが打てる。

このポイント、整理してみましょう。

 

2.フォロースルーを短く、前に踏み込んでインパクトする

まず、自分からこのバックハンド側に呼び込む、という意識が大事です。

バックハンドに打たせて、ダウンザラインで仕留める、という意識を強く持っておく。

そして、相手のボールが来ると素早くスタンスを決めて、打点を前でインパクト、打ったらフォロースルーはすごく短い。

打った瞬間に、身体にラケットを引き寄せるくらい、小さい振り幅で良い。

これって、現代のラケットだから出来ること、だと思います。

フォアハンドはダイナミックに、バックハンドはコンパクトに。

このメリハリが、大坂選手はすごく上手いなと感じました。

 

3.低い打点でも、小さい振り幅ならダウンザラインに打てる!

後は、低い打点でもすごく上手く打てる。

膝を曲げて、小さく振り抜いてダウンザラインにキレイに決まるショット、凄かったですよね。

これは実際には難しいショットですが、低い打点の打ち方で本当にお手本のようなショット。

ネットの両端、は高さが高いのでリスクがある。

だからこそ、丁寧にフォロースルーを短くしてみると、意外と安定して入ってくれるショットになるでしょう。

とはいえ、技術的には高いショットに変わりは無いので、出来るだけ打点は高い位置で打てるように。

前に踏み込んで、ライジングで打てると最高だと思います。

 

シングルスの試合で、このダウンザラインが打てないと、どんどん相手がフォアハンドで回り込んで来る。

攻撃をさせない、という意味でも早めに使っておきたいショットです。

エースになる、のはあくまで結果。

大坂選手も、速さで勝負はしていない。

早い準備と、コース取り、クロスショットとの駆け引きで使うからこそ、有効なんです。

ぜひ、練習してみて下さいね!

ピックアップ記事

  1. 晴雨兼用のビッグパラソルは、テニス選手なら欠かせないアイテム
  2. 雨でコートが濡れていてもテニスがしたい!方にお勧めの「ウォーターバキューマー」
  3. 素振りでパワーアップを図るなら、「バナナウェイト」を使ってみよう
  4. テニスのルールの基本を学びたい人にお勧めの書籍「テニスのルール 審判の基本」
  5. ストローク練習機「ピコチーノ」は、素振りの質を高めてくれるはず

関連記事

  1. テニス ストローク

    ストローク

    重たいスライス、を打つにはグリップを握り込む動きが鍵になる

    重たいスライスを使って、相手を追い込んでいきたい。そう考えてい…

  2. テニス ロブ

    ストローク

    身長が高いテニスプレイヤーは「ボディへのアタック」から崩す、が大原則です

    身長が高いテニス選手、それだけでプレッシャーに感じますよね。特…

  3. テニス ストローク

    ストローク

    現代テニスの代表格、フォアハンドストロークのクロス方向への切り返しを練習しよう

    シングルスの試合、相手を左右に走らせて、よし・・・と思ったら、クロスコ…

  4. テニス ストローク

    ストローク

    ストローク力で押せる人に、駆け引きは身に付きにくい

    試合をしていて、感じること。「あ、この相手は苦労して来てないな…

  5. ストローク

    ドロップショットを確実に決める!為に必要な4つのポイント

    何度か記事で書いてきた、「ドロップショットの必要性」について。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス メンタル

    サーブ

    試合で使える良いサーブとは、リターンのコースを限定出来るサーブです
  2. テニス

    戦術

    「自分は何を強化して来たのか?」を、試合前に再確認しよう
  3. ボレー

    ダブルスの試合、来た方に返すボレーでちょうど良い
  4. テニス メンタル

    メンタル

    私たちのテニスのレベルで、「ゾーンに入る」とか、そういう話は一旦止めよう
  5. テニス メンタル

    メンタル

    テニスの試合、「失点か得点」の2種類しかないという事実
PAGE TOP