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全豪オープン、残念ながら大坂なおみ選手は2回戦敗退。
ですが敗退後の記者会見で、とても印象深いメッセージを残していました。
「今日は相手の方が、テニスをよく知っていた」
「試合は楽しかったし、自分ももっと経験を積んで強くなりたい」
こういう言葉って、なかなか試合後の悔しい状況では言えないものだと、私は思います。
「テニスをよく知っている」選手になる為に、何が必要?
■「テニスを知っている」とは、どういうことか?
テニスをよく知っている人、とはどんな人でしょう?
ルールや歴史の知識が豊富、というのも一理ありますね。
やたらと選手に詳しかったり、最新ギアに精通している人もいるでしょう。
ですが、ここで私が考えたいのは、「テニスを知っている=出来る手段が多く、試合を勝利に結びつけられる人」だと思っています。
すごく速いサーブ、は持っていなくても、全ての技術を80点で出来て適切な判断力がある。
相手を観察して、自分を変化させていける選手が、「テニスを知っている」と言えるのではないでしょうか。
■経験豊富な相手を知り、受け入れる大坂選手は凄い
若いのに、非常に落ち着いて自分を客観視している。
それに、相手の経験豊富な点を率直に受け入れて自分の足りない部分を補いたい、強くなりたいと口に出来るのは、大坂選手の凄みだと感じました。
なかなか、「経験の差」で負けた試合って、受け入れられない人も多い。
経験が足りないのは、仕方ない、自分の努力ではどうしようもない、と思いたいですからね。
時間は平等に流れている、のであれば今からでも出来ることはたくさんあるはずです。
■テニスをよく知る、為に必要なのはたくさんの選手と打ち合うこと
練習時間が長いより、いかにたくさんの選手と打つ機会を設けるか。
自分で創り出すことが出来るか。
2時間1人の相手とずっと練習するよりも、10人と打てる機会があった方が良い。
それも、「ちょっとこの選手の球質、打ち辛いな・・・」というような相手ほど、大事にしたい。
もっと言えば、自分の耳が痛い言葉も、きちんと言ってくれる人。
そうやって様々なテニス観に触れていくことが、「テニスを知る」ということにつながっていく。
先ほど書いたように、知っているだけでなく実践出来るかどうか、自分の試合を自分のテニスで勝利に導けるかどうか。
この基準をぜひ、大事にして欲しいと思います。
テニスを知っている、人は意外と少ない。
テニスを知るとは自分を知り、周りを知ろうと興味を持って主体的に動くこと。
「だって、部活やサークルで忙しいし、そんな暇ないよ」という方も多いでしょう。
本当に、無いのは時間ですか?
きっとアナタの勇気が、無いだけです。