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今回は、久々に読者の方から頂いたルールに関する質問について。
皆さんも経験があるかも知れませんが・・・試合の中で、サーブがフォルトしたときには、そのボールはそっと避けておくモノ
なのに、意図的にリターンを打ち込んできて、セカンドサーブまでの「間」を作ってくる相手がたまにいます。
これって・・・明らかに意図的にやっているときには、どうしたら良いのでしょうか?
セルフジャッジの試合での対応策について、お答えします。
Q&A「ファーストサーブがフォルトしたとき、相手が意図的にリターンを強打してくるのは違反ですよね?」
■結論は・・・残念ながら「マナー違反」の範疇になってしまいます
主審が付いていないセルフジャッジの試合では、結論、これを防ぐ手立てはありません。
「ネットにボールをかけようとして、たまたま超えてしまった」と相手に言われては、どうしようも無いのが現状です。
主審が付いている試合ではあれば、アンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンらしくない行為)という形で警告やペナルティを課すことも出来ますが、審判がいない試合ではそれは不可能なのです。
まずこの大前提を、覚えておいて下さい。
■ロービングアンパイアを活用しよう
その際には、ロービングアンパイアを活用しましょう。
3~5面の進行を管理している運営側の人で、アシスタントレフリーの仕事も兼ねている大会がほとんどです。
チェンジコートの際に、呼んでくる、または近くにいる知り合いに頼んで連れてきてもらいましょう。
ローカルルールに寄りますが、客観的に観て明らかなマナー違反の場合には、相手に注意できる権利が彼らにはあります。
「そこまでしたくない・・・揉めたくない・・・」という人は、正直性格がテニスの試合に向いていないので、この機会に変えていきましょう。
しっかりした抗議の姿勢を示さないと、アナタが受け入れたことになってしまうのです。
■テニスでセカンドサーブまでの「間」を空けることは、ルール違反です
このあたり、結構グレーゾーンとしてルールで明文化できていないのですが、サーブの間に時間を作ることはルール違反です。
アナタ自身、ファーストサーブの後にはすぐにセカンドサーブを打ちたいですよね?
だからこそ、テニスはボールを2球使って試合を進行するのです。
試合でマナー違反をされて嫌だと思うことは、そのときは悔しいですが、しっかり抗議の行動を興して自分はやらないことが一番。
サーバーに対して小さな気遣いをしてあげるくらいの心の余裕は、持っているほうが相手に対して精神的にも優位になります。
また試合が終わった後でも、気持ち良く相手とコミュニケーションが取れるでしょう。
試合に勝ちたい余り、つい相手のリズムを乱すようなことはやってしまいがち。
もちろん、結果的に「間」が出来てしまって相手がダブルフォルトしてくれる・・・ことはあるでしょう。
ですがあくまで、それは意図的に行ってはいけないというのが大前提。
対戦相手も、もちろん倒すべき敵ではありますが、一緒に試合を作り上げていく仲間の要素も含んでいます。
今回の質問に対しては、明確な回答になっていなくて申し訳御座いません。
まずはしっかり「ルールで縛れない、出来ないこと」として覚えておいて下さい。