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今年の全米オープンは、男子はジョコビッチ選手の優勝で幕を閉じました。
女子シングルスではイタリア勢の決勝対決、ミックスダブルスではヒンギス選手の優勝等、話題も豊富だった今大会。
中でもフェデラー選手が自ら名前まで付けて開発した技、「SABR」には特に注目が集まりました。
「SABR」戦術に見る、フェデラー選手の変化できる凄みとは?
1.「SABR」とは、どんな戦術?
相手のサーブを、リターンから前に詰めてネットに出ていく「SABR」(sneak attack by Rogerの略)。
サービスライン付近まで前に出て相手のサービスをリターンし、そのままネットプレーにつなげる超攻撃的なプレーです。
リターンダッシュという言葉よりも、もっと迫力があるこの作戦は、たくさんのサービスブレイクを引き出してきました。
2.ブレイクするのはサービスだけでなく、相手選手のハートである
この戦術の凄いところは、サービスライン近くまで踏み込んでリターンするということ。
これで相手は、「深いサーブを打たないと・・・」という意識が強くなり、自分のサービスがしっかり叩かれてネットに詰められる、ボレーで決められる。
この「SABR」によって、プロテニス選手にとって大切なプライドを、ズタズタに切り刻まれるのです。
例え失敗しても、こういったアグレッシブな作戦は相手にとって非常に脅威になります。
アナタ自身のシングルスの試合でも、ぜひ実践してみて下さい。
3.技術よりも必要なのは「決断力」と「想像力」
このリターンダッシュは、決断力があれば誰にでも出来ます。
その決断力には、男性のサーブに向かっていく勇気と変化が必要。
そしてどんなサーブが、どんなコースに来るのかをしっかりイメージする想像力。
この2つが揃ってさえいれば、テニスの技量はさほど関係ありません。
失敗しても、実践することで相手にしっかりとプレッシャーをかけることはできます。
アナタが試合に勝ちたいなら、しっかり練習して序盤に実践していきましょう。
この技術、もしかしたら過去にも実践していた選手もいるかも知れません。
それでも、今トップレベルにいるフェデラー選手がこういった新しい技術にトライしている。
新しい何かを必要と感じて、それを決勝でも実践していく。
この変化を積極的に実践していくことこそ、彼自身の強さなのだと思います。
アナタ自身も、どんどん自分でテニスの作戦、戦術、技術を考えて、実践していきましょう。