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デビスカップ、残念ながら2日目のダブルスの結果をもって、日本の敗退が決定しました。
残念ではありますが、シングルス2試合を観た私の感想では、致し方ないの一言に尽きる。
フランスの2選手、はやっぱり強かった。
特に強さが際立ったショットが、バックハンドのダウンザラインのショット、です。
ガスケ選手、シモン選手が日本との「差」を見せ付けたのは、このショット
■バックハンドのダウンザラインのショット、はタイミングが命
とにかく、ガスケ選手、シモン選手共にバックハンドが安定している。
ミスしないし、しかも攻撃力がある。
特に、ダウンザラインに展開するときの攻撃力は、ダニエル選手と西岡選手を最後まで苦しめていました。
バックハンドに安易につないでいたら、あっという間にダウンザラインで「パーン」とエースを取られる。
でもそれって、球速や威力だけじゃないんですよね。
観ている観客も圧倒されたはずです、そのタイミングの速さとポジショニングに。
そう、すごく前で高い打点で叩けるのが、日本人選手との差、なんですよね。
■前に入って仕留める、からダウンザラインのショットは活きる
「しまった!」と思ったら、もう遅い。
ダニエル選手も西岡選手も、バックハンドの打ち合いは得意だし西岡選手にしてみれば左利きだからフォアハンド。
でも、少しでも「つなぐ」ような雰囲気があると、フランス選手はもう「前のポジション」で待っている。
しっかり先回りして待っているから、ライジングショットで叩かれたら日本の選手は追い付けない。
こんなパターンで、かなり要所を締められたように思います。
前に入るには、勇気が要る。
この日本人選手は、要所ではバックハンドのクロスでつないでくる、だから仕留められる、と。
実力差があるのに、したたかに戦われる、とさすがに日本はノーチャンス。
それくらい、バックハンドの技術は強烈でした。
■片手、両手、男性、女性、全ての方のバックハンドは攻撃的になれる
「でも自分のバックハンドは、返球するので精一杯で・・・」と、思った方もいるでしょう。
確かに、バックハンドは難しい。
ですが、男性でも女性でも、片手でも両手でも、相手から「狙われる」ことは変わらない。
ベテランやシニアの人でも、バックハンドが得意な人は少ないはず。
であれば、「待ち構えて前で捕らえる」ことに活路を見出すしかない。
今回、フランスの選手が見せたような戦い方は、実は現代テニスでは基本的なストロークの戦法。
後ろでつなぐ、のではなく前でふさいで弱点を「強み」に変えていくこと。
ライジングショット、バックハンドで練習してみませんか?
まずはポジションを変えて、自分なりに工夫してみましょう!
それにしても、ガスケ選手のバックハンドはやっぱりすごい。
片手でライジングで、ダウンザライン。
世界でも彼だけでしょう、ハードコートでいとも簡単にエースを量産出来るのは。
でも、その背景にはやっぱりポジショニングと配球の読み、がある。
難しいバックハンドのダウンザラインだからこそ、しっかり準備と予測を丁寧にする。
待ち構えているから、仕留められるんです。
バックハンドの展開力、アナタも磨いてみませんか?