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日本全国、特に男子高校生が集まれば始まるイベントがあります。
それはお馴染み、「サーブのスピードガンコンテスト」。
私ももちろん、経験があります。
速いことこそ、美学だと思うのは、誰でも一度は経験あるんじゃないでしょうか。
でも実際に試合で打てるかというと・・・やっぱり怪しいですよね。
「速いサーブが打てる?」でもそれ、試合の緊張した場面で打てるかどうかが問題です
■速いサーブは、「痛める・疲れる・負けてしまう」の三拍子
人によって「速い」と思う速度に差はあると思います。
男子高校生でしたら、170kmくらいでしょうか、誰が見てもまずまず速いサーブは。
これがコンスタントに打てて、7割くらいの確率で入るなら試合で苦労はしない。
インターハイ2回戦進出、くらいは確定でしょう。
ですがもちろん、そんなに甘いもんじゃないですよね。
速いだけのサーブは、肩を痛めやすいし、すぐに疲れる、そして結果的に入らないから試合にも勝てない。
強い選手ほど、それが分かっているから試合で使い分けている。
ジョコビッチ選手なんかが、良い例でしょう。
■強い選手は、本当はもっと速いサーブが打てる
ジョコビッチ選手、その他世界のトッププロは良い意味で加減している。
本当はもっと速いサーブを打てるけど、打たない。
なぜなら温存、バランスという意味もありますが、ここぞという場面に取っておく余裕があるから。
速いサーブに躍起になっている人って、とにかく余裕が無い。
サーブを打つことが目的になっているから、ラリーになったらもうてんてこ舞。
スピードガンコンテストは、試合でやっても見苦しいだけです。
■4-5、30-40 相手のマッチポイントで、どんなサーブが打てる?
ちょっと、イメージしてみましょう。
大事な試合で、アナタはピンチな状態、相手のマッチポイント。
ゲームカウントが4-5、30-40のカウントで、アナタはどんなサーブが打てますか?
ファーストを思い切っていくか、それとも確実に入れてラリー勝負、サーブ&ボレー?
どれも正解はありませんが、この場面で打てるサーブこそ、アナタの真のサーブだと思って下さい。
緊張した場面でこそ、どんなサーブが打てるか・・・で、アナタの自力が分かります。
サーブは楽しい、と思えることが大事。
速いサーブが打てるようになったら、楽しいのは分かります。
試合では少しペースを落として、相手の逆を取ったりラリー、ボレーにつなげていくともっと楽しい。
そしてリードしたポイントでは、徐々にサーブスピードも上げていく。
そんな戦い方のほうが・・・カッコイイ、と思いませんか?