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良いキャプテン、リーダーって、どんな人物像をイメージしますか?
プレーで引っ張る人、結果を出す人、言葉で牽引する人・・・色々ありますよね。
でもそういった部分は、私は全てバランスよく必要だと思います。
最強でなくて良いから、しっかり安定したプレーと練習が出来て、言葉でも伝えようとする。
そして、高校生の段階でコレが出来るキャプテンは、自然とチームが強く出来ると感じます。
テニス部における良いキャプテンの要素は、「チームの課題を創り出せる人」です
■チームにおける全体の課題は誰も、与えてくれない
テストであれば、出題範囲がある。
夏休みであれば宿題がある。
ですが、テニスにおける課題は自分たちで見つけて取り組んでいくしかないのです。
顧問の先生がいたり、コーチがいてメニューを考えてくれる学校もあるでしょうが、きっと少数派。
しかも「言われたことをただやっている」だけだと、当然上達するはずも無い。
チーム全体における課題は、誰かが感じて皆で「可視化」していかないといけないのです。
■課題を創り出すには、根拠が必要
チームとしての課題、何となく分かっているような、いないような・・・。
「体力が無い」
「メンタルが弱い・・・」
「そもそも、基本技術が足りない」
「練習するコートが足りない」
「試合に出て勝ちたい、という気持ちが足りない」
挙げていけば、きりが無いかも知れませんね。
でも、こういった中で本当に取り組むべき課題は何なのか。
そこには根拠が必要。
それをいかに、「可視化」していくかが大事なのです。
■実際の試合のデータと、チーム内でのアンケートを活用してみよう
私が高校時代に実施したのは、徹底的に数値を洗い出すこと。
実際の試合のデータを1年生に取ってもらう。
スコアカードを付けることで、サーブの確率、セカンドサーブのポイント取得率、ブレーク率などが客観的に数値で分かる。
でも、この試合のデータだけだと「目に見えない部分」があぶり出せない。
記銘有り、の形で自分の意志や目標、部活に対して考えていることをアンケートで書いてもらう。
自分一人で、「どうやったらチームが強くなるだろう・・・」と考えているキャプテンは、一見頑張っているようですが・・・実はなかなか、報われない。
何かをみんなで、目に見える形にする仕組み、が大事だと私は思います。
よく、部活の存在意義みたいなものが、話題に出ます。
「体育会の選手は、結局就職しても使えない・・・」という声もよく聞きます。
ですが、自分から課題を創り出せる選手は、絶対に社会人としても大成出来る。
なぜなら利益を出す、売上を上げる、会社の求める仕事も自分で、創り出せるから。
これから先、学生の皆さんは社会人として就職していく方も多いでしょう。
課題を創り出せるキャプテン、文化があるチームでの経験はきっと財産になる。
今、アナタのチームがそうでないなら、変われるチャンス!
ぜひ、この秋にチーム全体で取り組んでみて下さい。
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