テニス 構え

練習メニュー

「最高のラリー練習方法って?」テニスの試合で使える練習法はシンプルイズベスト

効果的な練習方法ってないですか?

よくそういう質問を受けるんだけど、テニスの練習なんて、そんなに凝らなくても良いんだよ。

単なるクロスラリーだけでも、考え方や課題、注意点をしっかりおさえておけば、かなり良い練習になるし、実際選手は単純な練習方法が殆どだ。

 

「最高のラリー練習方法って?」テニスの試合で使える練習法はシンプルイズベスト

 


 

でも一つ、俺の選手生活の中でベストの練習方法を挙げるとすれば「クロスストレートラリー」だな。

シングルスコートでお互い1対1で向かい合い、片方はクロスばっかり打って、もう片方はストレートばっかり打つ。

互いにオープンコートに打つことになるから、常に走ってボールを追いかけて行って、打ち終わったらすぐに逆サイドへ戻ってカバーしないといけない。

 

上手に繋がればかなりハードな練習となる

この練習を初めてやったのは20代前半の頃。

いつも一緒に練習してもらっていた先輩の選手がある日いきなり「高西、クロスストレートラリーをやるぞ!」と言って始めた。

最初はあまり俺自身のコントロール力が無かったから、ちゃんとクロスとかストレートに返球できず「おいっ!」ってイライラされていたんだけど、言わせてもらうと先輩選手のショットが強過ぎたんだよ。

しかも凝り性の先輩だったから、気に入った練習はずっとやる。

ただでさえキツいこの練習を2時間くらいずっと続けるんだよ。

こうなると返球するだけでも一苦労。

 



 

だけど、キレられないように緊張と疲労の中、ちゃんとクロス、ストレートと返球して頑張り続けた

次にこの練習と出会ったのはスペイン。

24歳の時に練習場所としていたアカデミーで、いつも行っていた練習の中でクロスストレートラリーは日課だった。

日本でも散々やっていたこの練習だけど、スペインの弾む赤土でしかもコントロール力のある選手とやると、本当にこれがキツい。

大きく右に左に振り回されるのはモチロンのこと、それに加えて後ろへ下がらされるから運動量は半端ない。

こちらはそれを更にこれ以上攻められないように、しっかりとボールを持ち上げて回転量を加えて返球しないといけないからただスライスなんかで凌ぐだけではダメで、きっちりと良いポジションに入り続けないといけない状態だった。

さすがに日本でもスペインでもほぼ毎日この練習をやっていたから、クロスストレートは得意な練習になったんだけど、この練習の場面って試合の中で凄い重要な要素がたくさんあることに気が付いた。

 

まずは、単純に相手選手のいない所へ打つ練習になる

だから、この練習が得意になってからはパッシングショットが大得意になった。

それから自分や相手の状況を考えるようになった。

例えば端っこに走らされた状態から速いショットで返球すると、戻る時間が無くなってしまうから、時間掛けて相手へ返球しないといけないし、逆に相手が端っこにいる状態だったら、早く次のショットを打つために出来るだけ早くボールを触りたい。

速いショットを甘いコースに打つことよりも、ゆっくりで良いからきっちりコートの隅々を狙わないといけないってことも学んだ。

もちろんゆっくりだけど、トップスピンはしっかり掛けないといけないし、スライスならちゃんと伸びのあるスライスじゃないとダメだけどね。

とにかく単なるクロスとストレートのラリーなんだけど、実際の試合の要素が盛り沢山だし、プレーしていると試合をしているような感じになるのがこの練習のいいところ。

もちろん体力、フットワークの面も鍛えられる。

スペインでなかなか勝てずにもがき苦しんでいた時期に、日本から来ていた某デ杯選手にある時こう言われたことがある。

「高西君、君のクロスストレートラリーの練習のプレーをそのまま試合でやればいいんだよ。」

このアドバイスはバッチリ当たった。

打つリズムや緩急の付け方、何よりも繋ぎ続けながらチャンスをうかがう姿勢が実戦そのものだったんだよね。

結局、クロスストレートの練習はずっと引退するまで続けた。

多くの選手とこの練習を行ったよ。

単純だけど、やっぱりどの選手もいい練習って感じているんだろうね。

是非みんなも、クロスストレートラリーの練習はトライしてもらいたい。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

ピックアップ記事

  1. テニス関連の記事は note へ
  2. これからの冬のテニスに最適な、ネックウォーマー4選
  3. ミズノ社製のアイスマットを使えば、夏場の厳しい試合も乗り越えられるはず
  4. テニスフリークなら必携のタオルは、「作戦ボードタオル」で決まり!
  5. + POWER CUP について

関連記事

  1. テニス メンタル

    練習メニュー

    「当たり前」のレベルが高い人は、当たり前だけどテニスも強く成長出来る

    皆さんの普段の習慣、当たり前だと思っていること。これは、なかな…

  2. テニス ダブルス

    練習メニュー

    テニスの素振りは、高い打点で行うことが大事

    見落とされがちだけど、大事な個人練習。それは素振り、です。…

  3. 練習メニュー

    上達できるテニス選手は、「問題の本質を見極める力」があるから自立している

    テニスの上達において、本当に必要なものは何なのか。極論を言えば…

  4. 練習メニュー

    練習メニュー

    テニスが上手くなりたいなら、練習から全ての癖を変えることが大事です

    普段のテニスの練習、アナタはどんなことを意識していますか?大き…

  5. テニス メンタル

    練習メニュー

    テニスの練習、基本的な考え方は「試合よりも難しい環境」の中に身を置いて鍛えることです

    強いテニス選手、学校、チームの選手は、口を揃えてこう言います。…

  6. テニス 雑誌

    練習メニュー

    失敗の質こそ、その人の未来

    試合でチャレンジして、それを練習に活かす。簡単なようで、これが…

特集記事

  1. その他

    数試合だけ良いプレーをして、満足してしてない?
  2. テニス 打点

    練習メニュー

    緊張した場面で、力を引き出す為には?
  3. 練習メニュー

    プロ選手の練習会で、気付かされた練習の本質
  4. テニス ボレー

    ボレー

    ボレーで攻守の切り替え、しっかり出来る?
  5. テニス ストローク

    ストローク

    ベースライン上でプレーするアグレッシブな相手には、ムーンボールを深く打ってみよう…
PAGE TOP