テニス メンタル

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言葉は強く、残り続ける

昨日の祝日は、本棚の片づけを。

年末年始は広島に帰省していたので、やりたかった本の処分をしようと朝から張り切ってみましたが…なかなかはかどらないもの。

そして、午前10時くらいだったでしょうか。

私が本当に尊敬する方の著書を手に取っている瞬間に、スマートフォンのプッシュ通知が鳴り、その著書の方、野村克也さんがお亡くなりになったとのニュースが。

こんなことって、あるのか…と、心から思いました。

本棚の片づけところではなくなり、そのままボーッと1日を過ごしてしまいました。

私にとって、そしてこのT-PRESSにとっても、多大な影響を受けた方の一人でした。

客観性を持つ、ということ

考えるということを、考える

徹底的に、私はこれを癖付けられたように思います。

ただ、考えるというだけではダメ。

なぜ、自分は考えるのか。

なぜ、客観性を求めるのか、それが大事なのか。

テニスにおいても人生においても、私はこの考えることを習慣づけることが出来たおかげで、色々なことに立ち向かっていけたように思います。

辛いことも、嬉しいこともある。

でも、その根本にはしっかりと客観的に物事を考え、自分で判断していくということ。

野村さんから教わったことで、自分の人生が大きく拡がったように今改めて感じます。

数字、具体性、固有名詞

野村さんの著書を読んでいると、非常に分かりやすい。

なぜなら、出来るだけこの3つ、数字と具体性、固有名詞が随所に入ってきているからです。

みなさんも、普段誰かと話しているときに「この人は、何が言いたいんだ?」と感じること、多々あると思います。

私自身も、そう思われていた側の人間でした。(今でも、かもしれませんが)

でも野村さんの著書を読みながら、出来るだけ意図的に準備して、この3つを盛り込んでいくこと。

そうすれば、自然と客観的に、理論的に考えられるようになる、話せるようになる。

そういう自信って、私はすごく大事だと思っています。

なぜ生まれて来たのか?なぜ、生きるのか?

この問いかけに、当然答えはありません。

でも、野村さんの著書を読んで客観的に突き詰めていくと、この自問自答に行きつくんです。

なぜ、自分が生きているのか、生まれて来たのか。

自分に問いかけるテーマ、言葉、角度、それを教わることが出来たのは幸運でした。

T-PRESSの更新を続けていられるのも、この自問自答があってこそ、です。

少しでも、自分なりに世の為人の為に、なりたい。

テニスの試合を勝ちたいと頑張る人の、力になりたい。

そういう熱意を行動に変えて来れたのも、自分なりの自問自答があったからだと思います。

これからのスポーツ、存在意義

医療費の抑制、だけじゃない

テニスは、長寿につながる競技だという研究が、昨年末にニュースになっていました。

私自身、スポーツやテニスはこれからの未来において、医療費を抑制して社会問題を解決すること、は至上命題だと考えています。

ただ、それだけじゃない。

毎週テニスをして健康に生きる…ことって、簡単じゃないですよ。

なぜなら、テニスは人と人でつながる競技だから。

自分だけではない、他人を尊重する。

他人を尊重する為に、自分を自分で尊重して、高めていく習慣を身に付けて生き抜いていく。

これこそ、私はテニスの大きな可能性であり、価値だと感じています。

教育を、哲学を求めていきたい

T-PRESSでは、テニスの試合に勝ちたい方を応援しています。

もちろん、技術が上達して結果を出して欲しい。

でも、その過程でより大切にしたい理念は、私の中では変わっていません。

テニスに教育を、哲学を求めて、主体的に自己研鑽していく。

これが出来なくなったら、私はいつでもこのT-PRESSを閉じたいと思っています。

自分自身が、野村さんから教わって来たこと、それをつないでいくこと。

テニスという土壌で、一人でも多くの方に「テニスを通じて、自分の成長が実感出来た」と感じてもらうこと。

そこを求めて頑張りなさいよ、と。

昨日の午前に、最後に私の手に野村さんの著書が飛び乗って来たように感じました。

言葉は残り、生き続ける

みなさんも、そうだと思います。

誰かから言われた言葉、印象的だったことは、ずっと残って生き続ける。

私自身、残っている言葉はどちらかと言えば耳が痛い、恥ずかしいような内容のものばかり。

でも、これが私の財産なんです。

恥無くして、成長無し。

これも、野村さんの言葉であり、私はいつも何かに迷った時には「恥」を浴びるような環境に自分を置いていく。

行動することで、失敗することで、恥を感じて成長する。

自分の中で「生きている言葉」を感じることで、迷った時に一歩が踏み出せる。

これからも、私はそういう自分でありたいと思っています。

と同時に、まだまだ、まだまだだなと。

1人のテニス人としての、これから

また、詳細は追って発表させて頂きます。

2020年は、T-PRESSにとっても大きな、本当に大きなチャレンジを紡いでいく年になります。

昨年は、YouTubeにチャレンジしました。

それは継続しつつ、今年はプロテニス選手との取り組み、テニススクールでの取り組み、を色々な方の力を借りながら、加速させていきます。

その主役は、この記事を読んでいるみなさんご自身です。

長くT-PRESSを読んで頂いているみなさんとの関係こそ、私は財産であり、言葉で繋ぎ続けてきた「道」のように感じています。

ぜひ、楽しみにしていてください。

失敗して、恥をかくかもしれません、たくさんの方を傷付けるかもしれません。

でも、私は考え抜いたうえで、全てを行動に移したいなと。

野村克也さんに恥ずかしくない、自分なりの行動で示していきます。

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コメント

    • つゅ~ちょん
    • 2020年 2月 12日

    よろしければ、本のタイトル教えてください。

     ノムさんの訃報、わたしもショックでした。本は読んだことないですが、データを使った野球理論を基にリソースの少ない環境で結果を出していて、今にして思えば野球界の「えーちゃん」だったのかと・・・
     すると著書は「ベイビーステップ」に通じるものがありそうですし、T-PRESSさんのベースになっているとのことで、すごく興味がわいて早速検索しましたが、いっぱい出てきて迷っています。

      • tomita
      • 2020年 2月 13日

      コメントありがとう御座います。
      私が一番印象的だった著書は、「小事」が大事を生む という著書です。
      小さいことの積み重ね、継続こそ、大きなことを成し遂げる根源にあると。
      T-PRESSも、まさに小さいことの積み重ねを継続している中で、色々な方にお会い出来て拡がっていきました。
      ぜひ、読んで頂けると嬉しいです。

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