その他

「呼吸法で勝率アップ」テニスの試合や練習で意識したい呼吸のリズムとは

もともと小児ぜんそく患者だった俺は、虚弱体質だった。

走り回ることは好きだったし、運動神経も悪くない。

ただ、激しい運動をするとすぐに発作が起きて呼吸困難に陥り、運動を続けられなくなる。

体力を付ければ克服するんじゃないかと、両親は俺にありとあらゆる運動をさせた。

 

「呼吸法で勝率アップ」テニスの試合や練習で意識したい呼吸のリズムとは

 


 

その結果、体力が付いて発作も起きにくくなり、好きな運動を好きなだけ出来るだけにまでになった。

が、体力だけが発作に打ち勝ったんじゃなくて、呼吸法が重要だったのだ。

呼吸が乱れると発作は一瞬で起きてしまう。

なので子供の頃の俺はとにかくどんなに激しくて辛い運動の時でも、呼吸を正常なリズムで保ち続けることを意識し続けた。

そして、自分で発作が起きない呼吸法を確立させることが出来たんだよ。

でもそうやって身に付けた呼吸法は、後のテニス選手としての俺に大きな影響を与えてくれた

呼吸を整えることで冷静さを維持する事が出来たし、呼吸法をラリーと合わせることで集中力を高めることが可能となった。

「ボールを打つ瞬間、息を吐く」

これは多くの人が知っていることである。

でもテニスで大事なことは、相手との戦い・・・ということ。
 



 

自分が打つ時だけでなく、相手がボールを打つ瞬間にも息を吐いておかないといけないのだ

ここが重要。

相手がボールを打った直後、そのボールの方向に向かって行かないといけないし、そのボールをどこにどういったショットで返球するか考えて決めないといけない。

相手がショットを打つ瞬間に集中する事が出来れば、その後の行動がスムーズに進み易い。

しかも自分が打つ瞬間の呼吸と、相手が打つ瞬間の呼吸を合わせれば、ラリーのタイミングと呼吸のタイミングが合うので、延々とラリーが続いても一定の呼吸リズムを保ちやすく、体力の消耗も最小限に抑えられやすい。

「呼吸のせいで負けた・・・」と自覚する事は少ないと思うが、意外と呼吸が乱れたことで集中力が低下して、冷静な判断が出来なかったり、余計な体力を使ってしまったりしている人って多いよ。

自分が打つ時はもちろんだけど、相手が打つ瞬間も意識して、呼吸を吐いてみよう。

 

■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ

 

ピックアップ記事

  1. 40歳からポリストリングにする、という選択肢を
  2. 飲んだらコンパクトに!パックアップボトルを持って試合に出かけよう
  3. ヨネックスの新作ラケット、Vコアのハイスピンテクノロジーによる超高弾道は本物だっ…
  4. TOALSON(トアルソン) スイートエリアラケット、これは使える
  5. 「寒暖差が激しい時期」のテニスにお勧めなアームカバー

関連記事

  1. テニス 環境

    その他

    どんなに大事な試合に勝利したときにも、「敗者への配慮」を忘れてはいけない

    最近、特に気になることがあります。学生の皆さんやジュニアの大会…

  2. テニス メンタル

    その他

    テニスの試合経験を積むには、「自分から動いてネットワークを作る」ことが大事です

    昨日ニュースを観ていると、こんな記事が目に入りました。プロ野球…

  3. テニス 部活

    その他

    「コイツとはもう組まない!」テニスでペアの雰囲気を悪くする人の口癖5つ

    試合ではポイントを取ったり取られたり、その結果勝ったり負けたり・・・と…

  4. テニス サーブ

    その他

    試合中に後ろを通る人がいるときには、積極的に先に通過させてあげよう

    今回は、本当にちょっとしたことなんですが・・・。テニスの試合を…

  5. テニス ボレー

    その他

    「あぁ・・・助かるなぁ」と、試合中に感じた相手のプレーをまとめておくと参考になる

    テニスの試合で、相手に助けられたこと、ありますか?「全く無い!…

  6. テニス ダブルス

    その他

    内容に満足出来ないけど勝ったという試合は、立派な試合

    皆さんも、経験ありませんか?やりたいテニスは出来なかったけど、…

特集記事

  1. テニス メンタル

    メンタル

    逆境に燃える心は、テニスコートだけでは養えない
  2. テニス ラケット

    Q&A

    読者のみなさんよりアンケートで頂いたお悩みに、私なりにお答えさせて頂きます Vo…
  3. スマッシュ

    グランドスマッシュを打つ前、バウンド前に相手コートをチラッと見よう
  4. テニス ダブルス

    ダブルス

    ダブルスの雁行陣、意外と味方の前衛が邪魔になるケースが多い
  5. テニス ストローク

    戦術

    キレイなテニスの選手は、「試合になると崩れていく」ことを覚えておくと試合で戦いや…
PAGE TOP