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私から、「試合に出ているテニスの上級者の方」にお願いしたいことについて

目次

今月は山中湖、白子のでの大会を観戦する機会があり、私なりに感じることがたくさんありました。

全体的な参加者の減少もそうですが、それより気になるのが、「テニスの上級者」とまだ試合慣れしていない初心者に近い方の接点が少なくなっている点。

試合後のコミュニケーションやその他の場面で、上級者の方が初心者の方や年配の方を気遣い、一緒に大会を楽しむ・・・なんていう場面が、他競技よりテニスは少なくなってしまったような気がします。

私の主観ですので、「それは違う!」と感じる方も多いと思いますが、何か皆さんも感じるところはあるんじゃないかなと思って、書いてみます。

 

私から、「試合に出ているテニスの上級者の方」にお願いしたいことについて

 


 

■少し前は、「優しい職業コーチ」がたくさんテニスの草大会にもいた

私の記憶では、結構試合にはテニスコーチを生業にしている人も出ている。

「それで賞金や賞品をかっさらっていくなんて、反則だよ・・・」と思う方もいると思いますが、彼らも商売。

賞金稼ぎというよりは、自分のお客さんを探したりつながりを作ったり、というのが目的だったりします。

試合後に対戦相手から「求められれば」アドバイスもしますし、テニスの初心者の方に対しても気遣いが出来る。

「賞金泥棒」と叩かれるのは、結局その人の人格次第。

しっかり周りに対して良いアプローチが出来る人は、コーチだろうが元プロだろうが、敗けた選手・ペアも気持ち良く感じるものだと思います。

 

■最近増えたのは、「元テニス選手の若手サラリーマン」

最近多いのは、20代の選手で普段はサラリーマンとして働きながら、週末にテニスの大会にエントリーして出場する選手。

現役を引退してもテニスを続ける、という意味では非常に良い方々なんですが、試合や大会のマナーという意味では問題があると私は感じています。

試合に勝てれば良い、賞金だけが目当て、になってしまって周りのことは眼中にない。

対戦相手もボコボコにされたうえに、仲良くなれる訳でも無いし、特にコミュニケーションも無い・・・。

当然これが絶対に悪い、という訳ではありませんが、せっかく試合をやるのにもったいない。

敗けた相手は、同じ0-6で敗けたとしても、また次も試合に出ようか・・・という気持ちにはならないでしょう。

そして大会としては参加者が減っていく・・・という悪循環が起きているような気がしてならないのです。

 

■自分のレベルに合ったテニスの大会が探せない日本のテニス界

「初心者の方対象」と書いてあっても、実際にエントリーしてみたら周りは上級者ばかり。

自己申告制の大会なんて、そんなものです。

でもこれって、実際には対戦する相手の人格だったり人柄によって、満足度は大きく変わる。

強い人と対戦するのも、テニスの楽しみの一つですが、どうにも上級者の方では、「優しく初心者や、テニスの試合に出始めの人を育てる」という気持ちが少ない人が多い。

それが結果的に、「自分の周りには、自分が出れる大会が無い・・・」ということにつながってしまう。

楽しくテニスを続けて試合に出たいけど、試合に出たら不愉快な想いしかしない・・・みたいな人、何も言わずにテニス界を離れていってしまうような気がしてならないのです。

 

一朝一夕には、こういった問題は解決できません。

大会の整備、レベルの確認や仕組み作りは必要ですが、それだけでは足りません。

テニス界全体で、もっと底上げをしていくために必要なこと。

それは「初心者や大会慣れしていない人」をしっかりと受け入れて敬い、お手本になるような形を上級者の皆さんで見せてあげることです。

年代問わず、部活やサークル内でも必要なことでしょう。

私からこのサイトを観て頂いている方全てに、お願いしたいこと、です。

私自身も自戒を込めて、今日からまたテニスコートに立ちたいと思います。

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