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これから全仏オープン4回戦に挑む、錦織選手。
改めて彼のすごさ、強さについて、私自身考えてみました。
するとそこには、皆さんでも実践可能なポイントがいくつもあることに、改めて気付くことが出来ました。
つい派手なショットにばかり注目がいきますが、しっかりと土台になる技術があるからこそ、華やかなプレーにチャレンジできる。
ぜひ意識して、皆さんもテレビで観戦してみて下さい!
私が改めて考えてみる、「錦織選手の強さは何か?」を紐解く7つのポイント
1.安定した深いセカンドサーブ
今年一番、改善出来たポイントはここでしょう。
困ったときにはセンターに深く、安定したセカンドサーブが打てる。
その後に相手の攻撃に備えたポジションで構える、その意識と読みも絶妙です。
2.足を戻して次へ備えるフットワーク
錦織選手のコートカバーリングには定評がありますが、ポイントは「足を戻す」速さ。
踏み込んで横向きの状態から、打ったと同時に後ろ脚を前にスッと出して、ベースラインと平行にする。
この速さがあるから、次への準備、走り出しが早くなる。
しっかり打ちながら、身体は流れない、このポイントが大事です!
3.得意なドロップショットに、「逃げない」
自分が得意なショットは、あまり使いすぎると相手が慣れてくる。
大事な場面で使うときに、威力を発揮し辛くなります。
この点、最近の錦織選手はドロップショットを使い過ぎず、大事な場面に控えておきます。
相手に拾われて反撃される機会が減った今年は、本物の武器になっていると言えるでしょう。
4.バックハンドストロークの低い打点で、顔を残す
誰でも難しい、苦手にしているバックハンドの低い打点。
ここをしっかり、顔を残して振り切れるのが錦織選手の強みです。
膝がしっかり曲がっていて、打つ方向を観ない。
難しいショットほど、基本に忠実な姿勢は、私たちも見習うべき点が多いですね。
5.攻撃的なミスは、気にしない
前回のベルダスコ選手との闘いもそうですが、マッチポイントの中で攻撃的なミスは気にしない。
「獲れなかった・・・」ではなく、印象付けた、と切り替える。
実際、その次のポイントは前のミスしたコースと逆を突いて、見事マッチポイントを取り切っています。
こういったミスを活かす、という場面は、アナタの試合でも絶対に活かせるはずです。
6.ネットプレーで相手のミスを誘う
決して得意では無いネットプレー、ですが前に出て相手のミスを誘う。
最低限のボレーはしっかり決める、という意図が伝わるのが錦織選手のプレー。
相手からしても、「つなぐだけではだめ」という意識があるから無理しないといけない・・・というプレッシャーがある。
これがあるのか、無いのか、では大違いです。
7.「絶対に負けない」という使命感がある
今目指すのは、グランドスラム大会の優勝。
ですがしっかり、向かってくる下位の選手とも向き合って戦わないといけない。
ここで絶対に負けない、負けられないという使命感が、最近の錦織選手をより一層強くしているように思います。
ベースとなる技術に差はあれど、使えるものは使う、盗めるものは盗む。
今回は私が感じたことを書いたまでで、アナタ自信は、何を錦織選手から感じるか。
ただ試合に勝った、負けたで喜怒哀楽を感じる、だけだともったいない。
せっかく世界レベルの選手が、日本から出て戦っているのですから。
少しでも盗んで、自分の試合に活かせる道を探しましょう!
よりテニスを観るのが、試合をやるのが楽しくなるはずです。