その他

テニスとクラウドファウンディングについて

今日は、このテーマについてみなさんにお伝えしておきたいと思います。

あくまで、私個人の考えです。

一昨日の + POWER CUP メディア発表会でも、多くの方から質問されました。

「最近流行りの、クラウドファウンディングじゃないんですね?」と。

これについて、私の考えをまとめてみます。

ご気分を害される方もいるでしょう、でも私は今、この意見を提示することが大事だと思っています。

テニスを、舐めるな

7月17日のメディア発表会には、多くのメディアさんに来場頂きました。

私自身、ほぼ右も左も分からず、色々な人に「とにかく来て下さい!」とお願いし、各メディアさんにはお問合せのフォームから連絡。

もう、完全に一人人海戦術でした。

でも色々な方の助けもあり、何とか10社以上のメディアさんに来て頂いて形にはなりました。

そこでの質疑応答や、また個人的な質問でも多かったのがこれ。

「クラウドファウンディングは、使わないんですか?」と。

私は、その仕組み自体は素晴らしいものですし、たくさんのプロジェクトが実現されていることも知っています。

テニスでも、多くの大会で活用されていることもあり、それでたくさんのファンのみなさんが喜んでいることも、事実でしょう。

でも、でも、です。

私は、どこかで「テニスって、ファンに支援してもらえないと大会も出来ないの?」という想いがありました。

それに、今回の + POWER CUP でも大会の運営資金は、決して安くありません。

それを、「今回は目標額に届かなかったので、開催しません」というのは絶対にやりたくなかった。

プロ選手にも失礼ですし、それこそファンに対しても残念な想いをさせてしまう。

言い方はきついかも知れませんが、この質問をされる度に「テニスを舐めないでくださいよ、しっかり企業からの協賛を得て、その協賛価値を返すだけの大会にしてみせます」という内容を、お答えしてきました。

もちろん、もっと柔らかい言い方ですけど。

だからテニスは、ダサいまま

お金がある人が、出来るスポーツ。

若い人には、ハードルが高い。

資金を出すパロトン、高級テニスクラブ会員が、テニス界を支えている。

クラウドファウンディングは素晴らしい仕組みだと思いますが、私はこの仕組みに頼ってしまうとテニスの悪いイメージが、いつまでも払拭出来ないのではと思っています。

ご存知の方もいると思いますが、最近のテニス人口の減り方は右肩下がり。

今回のコロナ禍の中で、よりその人口は減っているでしょう。

なぜって、ダサいから。

ファンや愛好家が、お金を出さないと試合も出来ないなんて、ダサいですよ。

大会側が、安易な資金集めの方法として逃げている、と思われても仕方が無い。

「そんなことは無い!みんなの想いで大会を作ってるんだ!」という意見も、当然あるでしょう。

リターンで満足されているなら、それで全然良いじゃないか、という考え方もあるでしょう。

でも、やはり私はもっとテニスという競技は一般企業と組んで、そこに対してのリターンを返していく必要があると思っています。

協賛するだけの価値、それをしっかりと大会から企業に返す。

そこには、企画段階での綿密な設計が必要です。

当たり前ですが、野球やサッカーは、この辺りをしっかり行っている。

テニス界は、自分で勝手に諦めているような気がしてならないんです。

選手は、本気で危機感を持っている

今回、私が全日本男子プロテニス選手会のみなさんとお会いして、感じたこと。

選手自身は、誰よりも危機感を持っている。

それは、コロナ禍でなぜテニスが再開出来ないのか、ファンに試合を届けることが出来ないのか。

野球やサッカーが、正直羨ましい。

周りに頼るよりも、自分たちで動き出そう。

その決意を最初に示してくれたのが、選手会長の添田選手でした。

この意志がある限り、私はまだまだテニス界の未来は明るいと思っています。

+ POWER CUP は、一つのきっかけにしか過ぎません。

T-PRESSの読者のみなさんは、ぜひこの大会を見届けて頂きつつ、変化していくテニス界を感じてもらいたいと思います。

大袈裟な話ではありません。

読者のみなさんの力無くして、この大会や今後のテニス界の発展はあり得ない。

逆にみなさんに認められてこそ、他競技にも引けを取らないくらいテニスが魅力的で、試合もたくさんある、プロ志望選手も多い、メディアにも取り上げられる…。

そんな日を、創り出せると信じてます。

長くなりましたが、まずはぜひ大会公式アカウントをチャンネル登録頂き、本番のLIVE配信を楽しみにお待ち頂ければと思います。

+ POWER CUP 公式アカウントはコチラ

また、公式Twitterでも随時、情報を発信させて頂きます。

こちらもフォロー頂けると嬉しいです!

+ POWER CUP 公式Twitterアカウントはコチラ

最近この大会ネタばかりですみません…。

テニスのネタも、更新していきます!

今後とも、宜しくお願いします。

ピックアップ記事

  1. 筋肉痛が毎回酷い人は、「フォームローラー」で身体の表面をほぐしてケアしよう
  2. ラジオ番組、始めました!
  3. 読者のみなさんへ、アンケートのお願いです
  4. アディダス テニスシューズ バリケード JAPAN がアシンメトリーで最高にカッ…
  5. 11/4(月祝) 土居コーチ 女子ダブルスレッスン&ゲーム会 in鷹之台…

関連記事

  1. その他

    テニスの試合では、「ショット一発の威力」に頼っていると、打った後に隙だらけになります

    試合に勝てる選手と、勝てない選手。色々と要因はあると思いますが…

  2. テニス アクセス

    その他

    2016年も残りわずか・・・ということで、「人気だった記事TOP10」を公開します

    いつも、T-PRESSをご覧頂きまして、ありがとう御座います。…

  3. テニス メンタル

    その他

    みなさんに感謝の気持ちを込めて、新しい取り組みを始めます!

    いつもサイトをご覧頂き、ありがとう御座います。この度、みなさん…

  4. テニス セルフジャッジ

    その他

    セルフジャッジの試合では、「相手に聞こえる声でコールする」のが基本ルールです

    セルフジャッジで揉めるケース、色々ありますよね。ジャッジで入っ…

  5. テニス ストローク

    その他

    テニスの試合で、「高い打点からしっかりストロークで攻撃していく為」に必要な4つの意識

    テニスの試合でのストローク力は、どれだけ「高い打点で打てるか」が重要な…

  6. その他

    周りの後輩みんなの態度が悪いなら、チーム全体の仕組みや工夫の部分で何かが足りない

    「後輩の態度が悪いので、何とかしたいのですが・・・」こういった…

コメント

    • ぱんぴーてにす
    • 2020年 7月 20日

    毎年欠かさずジャパンオープンや全日本(まだ未定でしょうか?)を観戦していましたが、今年はコロナにより無くなってしまい残念です。
    昨年の楽天オープンでは、選手会長の添田選手とジョコビッチの激しい打ち合い、鋭いサービスとストロークでアルボットに逆転勝利した内山選手に感動しました。

    一般人の私達も、プロや学生とレベルは違いますが地域の大会や草トーでそれぞれ目標に向けて取り組んでいた中、チャレンジする機会を失っている状況ですから、こうした大会が成功することによって良い流れをつくれるのでは無いかと期待しています。

    希望を持つというのは大切な事ですね。
    楽しみにしています(^^)

    • ACE 90 GOOD STUFF
    • 2020年 7月 23日

    テニスはダサいは日本独特の感覚ですよね。

    日本の中でのテニスというスポーツの価値向上は、テニスウエアやテニスラケットの価値向上にもつながり、市場規模、業界規模の拡大にもつながると思います。

    同じ気持ちで私はテニスウエアと言いう角度からテニスというスポーツのセンスアップにトライしております。

    +POWER CUPの成功により、さらに多くのテニスの大会が増え、テニスというスポーツの価値向上につながることを応援しております。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス ボレー

    その他

    「自分を知れば、自分の強みが見えてくる」ために、テニスでは他人の視点が必要です
  2. ダブルス

    打って来た選手に打ち返す、のが勝ち抜くダブルスの基本
  3. テニス ダブルス

    ダブルス

    ミックスダブルスの試合で女性狙い、安易に考えないこと
  4. その他

    「高校2年生のテニスコーチデビュー」を経験できたことで得れたもの
  5. テニス メンタル

    戦術

    試合では、「どこに打ちたいか」よりも、「どこに打てるか」で考えないと
PAGE TOP