戦術

調子の良し悪しこそ、自分の実力

試合後に、つい逃げたくなる。

調子が悪かった、体調も悪かった、練習出来ていなかった。

私自身そうですが、本人はどこかで分かっているはずなんですよね。

調子の良し悪し、こそ実力なんだと。

口にしていくことで、自分を弱くしていくだけですから。

習慣って、怖いです。

 
 

試合後を、想像してしまう

試合で負け始めると、言い訳を考える。

試合後に話している内容が、もう頭に浮かんで来るんですよ。

なんて、周りに言い訳しようかな・・・と。

これって、一つの習慣です。

試合後に毎回、調子を理由に敗因を誤魔化していることも、習慣として身に付いてしまっている。

そこい気付けないと、試合中からもう「負け試合のルーティーン」に陥りがちですよね。



良いとき、なんてそう多くない

年に数回、あるか無いか、じゃないですかね。

自分の調子が良くて、サーブもリターンも良い感じ、ラリーでも負ける気がしないような試合。

調子なんて、その程度のものです。

良いときが凄く多いように勘違いしがちですが、そもそも圧倒的に少ない。

ましてや、私たちは年齢と共に疲れも取れにくいし怪我も増えて来ている。

万全の状態で試合に挑める、なんてことすら少ない。

そこに、調子が良い悪いという話を持って来ても、ナンセンスでしょう。



大事なのは、客観性

私は、「調子」ほど抽象的なものは無いと思います。

自分の調子って、何かで測れますか?

体調のように体温でも測れない、ラケットが真ん中に当たっているかどうかを試合の現場で確認すること、も出来ない。

全ては結果的に、という話になりがち。

サービスゲームをブレイクされたのは、結果的に調子が悪かったからだ、と。

客観性が無いこの感覚は、すごく危険。

調子が良い、悪いという口癖が身に付くと、テニス選手としての成長はすごく鈍化する。

私はそう感じています。

   

調子を科学してみよう

例えば、テニスノートに自分の調子や気分、をメモしておく。

調子が良い日、悪い日は、何か前日に要因があるんじゃないのか。

仕事や家庭は、どういう状況だっただろう。

科学するというと大げさですが、客観的に自分を俯瞰して見ることは大事です。

もし理由が少しでも見えてきたら、それを改善出来るじゃないですか。

試合に勝ちたいなら、負ける要因を潰していく。

少しやるだけで、試合結果は変わって来ると思いますよ。



こういうの、テニスだけじゃないんですよね。

何だかイライラする、精神が不安定な状態って、その要因は毎回同じところにあるような気がします。

自分で気付けば、コントロールも出来る。

調子の良い悪い、という結論はもう止めましょう。

全てが自分の実力、ですからね。

ピックアップ記事

  1. 「テニスラケット専用ウェイトボール」を使えば、素振りでのパワーアップも可能に!
  2. 汗でグリップが滑りやすい人は、「Prince Grip Plus」がオススメ
  3. テニス選手に必要なトレーニングは、「重り付き」縄跳びでしっかり身に付く
  4. テニスの試合で勝ちたい男子選手に、オススメのゲームウェア
  5. 真夏のスポーツ観戦には、超軽量・小型の折り畳み傘は必需品

関連記事

  1. テニス ストローク

    戦術

    ストロークのパワーアップは、後ろ足の膝を寄せる体重移動から

    今すぐ、ストロークをパワーアップしたい。そんなアナタにまずオス…

  2. 戦術

    「ネットを挟めば敵なんだよ」テニスの試合は技で相手をねじ伏せる競技です

    皆の普段の練習メニューはどんな感じだろう。ボール出し練習も入れ…

  3. テニス 体力

    戦術

    力んで入っても、そのプレーで序盤に体力を消耗するだけ

    テニスの試合、1セットマッチなのに試合終盤で体力が持たない人。…

  4. テニス ダブルス

    戦術

    「つなぎのボールの精度」を上げないと、そもそも強い相手には粘れない

    強い相手に、粘って試合を進める。何とか接戦に持ち込めば、試合の…

  5. テニス ボレー

    戦術

    試合の中で、「○○は捨ててOK」という共通認識を持てると、ダブルスペアは強くなっていく

    ダブルスペアとして、試合で結果を出していきたいなら、意識して欲しいポイ…

  6. 戦術

    教科書テニスでは、この先もずっと3回戦止まり

    綺麗なテニスなのに、試合に勝てない人。みなさんの周りにも、いま…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

特集記事

  1. テニス ポジショニング

    日々の雑記

    久々に試合に出ると感じてしまう、「配球で何とかする」が通じるレベルは限られる
  2. テニス メンタル

    戦術

    敗退の責任の所在は、不明確
  3. テニス リターン

    戦術

    テニス選手の中で、「武器を活かせる選手とそうでない選手」の違いはどこにあるのか?…
  4. テニス ストローク

    ストローク

    「君に安定と安心を与えてくれる高速スィング」をテニスの試合で使えるようにする為に…
  5. テニス メンタル

    リターン

    セカンドサーブを思いっきり打って来る相手、への対応策について
PAGE TOP