テニス 戦術

メンタル

試合では、良いポイントを3つ続けるのが大変なんです

私は審判台の上から、思っていたこと、気付いたことがあります。

試合に勝てる選手と、そうでない選手、何の差があるのか。

これに気付くのは、実は審判台から降りて数年経ってからでした。

今回、改めて書いてみたいと思うんです。

2と3、の大きな違いについて。

みなさんも、自分の試合をイメージしながら考えてみて下さい。

 

試合では、良いポイントを3つ続けるのが大変なんです

 

1.ナイスプレー、2回なら続けられる

これは、ほとんどの人が出来ます。

良いプレー、ナイスポイントを2回は続けることが出来る。

ゲームの最初、サービスゲームなら30-0には出来るんです。

問題は次、です。

ここで40-0に出来るか、30-15になるか。

もちろん、相手の実力やその日の調子、にも寄るでしょう。

でも、強い選手はしっかり3ポイント目を連続して取る。

勝ち切れない選手は、3ポイント目が取れない。

これは、ずっとそうなんです。

ゲームの後半、試合の後半でもそう。

3回良いプレーを続けるのって、難しいんですよ。

 

2.3回目には、さすがに相手も対応して来る

一番は、ここでしょうね。

勢いで獲る2ポイント、その後が大事。

その後に、同じような調子でプレーしても、相手は慣れている。

積極的に、3ポイント目に変化を付ける、または少しギアを上げる。

こういう工夫が出来る選手、が強いんですよ。

私はプロ選手の試合、全日本の試合でも、これを感じました。

3ポイント目を、何となく落としてしまう選手と、隙を見せない選手。

でもこれって、レベルに関わらず意識出来る問題、だと思いませんか?

そう、私たちだって出来るんです。

 

3.3ポイント目には変化を付けよう

ギアを上げる、のも手ですがそれは試合の終盤に取っておきたい。

私のオススメは、自分から変化を付けること。

ポンポンと2ポイント取ったら、次に何かを変える。

そう、リードしているうちに変えてしまうことが大事なんです。

ストロークラリーだけになっていたら、前に出てネットプレーを入れる。

ダブルスならリターンでストレートに打つ、サーブだったらコースを変える。

自分から変化を付けるなら、2ポイント連取の後、が一番効果的。

こういう風に、試合を客観視していく姿勢、アナタにはありますか?

 

4.大局観を、持てるテニス選手になろう

もちろん、大事なのは目の前の1ポイントです。

でも、それでは木を見て森を見ないのと同じ。

私は、どんなレベル、カテゴリの選手にもテニスの試合における「大局観」は大事だと思っています。

試合全体を、俯瞰して観る。

自分がどう動いて、相手が何を考えるのか、どういう傾向のポイントが多いのか。

今回紹介したのも、あくまで一例でありヒント。

これだけ聞いて、「そうか!3ポイント目か!」と思う人もいれば、ピンと来ない人もいるでしょう。

それで良いんです。

私が感じたこと、経験してきたこと、を書かせて頂いているだけですので。

ただ、試合に多く出ている方なら少しは理解出来るんじゃないでしょうか。

やっぱり、試合で3ポイント連続で取るのって、大変なんですよね。

 

こういう感覚があると、焦らない。

2ポイント連取しても、有頂天にならないですからね。

「大変なのは、次だぞ」と。

こういう声かけ、試合中に出来る選手は強いですよ。

アナタもぜひ、そんな選手になって欲しい。

そして泥臭く、3ポイント目を取って欲しい。

私は心から、そう願っています。

ピックアップ記事

  1. 「テニスラケット専用ウェイトボール」を使えば、素振りでのパワーアップも可能に!
  2. プロテニス選手を目指したいなら、英語は必須!実用的なテキスト5つ
  3. KT TAPE(ケーティーテープ) を使って、テニスの試合で酷使する「膝関節」を…
  4. 冬のテニスのマストアイテム、手袋選びは勝利への近道
  5. 多動力こそ、これからの時代のテニス選手に必要だと思う

関連記事

  1. メンタル

    「1セットマッチで、5-0になったらもう安心?」だからアナタは、いつまで経っても2流選手なのです

    私は今まで、全日本選手権や大阪ワールドスーパージュニア大会など、国内の…

  2. テニス メンタル

    メンタル

    「試合中に逃げ出したくなる自分に負けない」テニスの試合で勝てるメンタルを養う為に

    テニスの試合に出ている人であれば、誰でも一度は経験があるのではないでし…

  3. テニス 練習

    メンタル

    練習でも試合でも、テニスコートに立てば人格を変えられる人になろう

    「一般とプロ選手の違いって、どこですか?」と、聞かれる機会が多いので最…

  4. メンタル

    心の弱さが、ミスになるのがテニス

    テニスの試合で、ミスが多い。練習だと入るボールが、入らない。…

  5. テニス 準備

    メンタル

    試合会場で時間があり、「次の対戦相手の試合をチェックできる」ときは何を確認しておくと良い?

    テニスの試合では、特に初戦なんかは自分の試合が終わった後に、だいぶ時間…

  6. テニス メンタル

    メンタル

    精神的に未熟な人は、試合前に「練習をしていない自分」をいつも言い訳にする

    「最近練習、出来ていなくて・・・」「まだ今年、テニスが3回目で…

特集記事

  1. 戦術

    踏み込んでのミス、はミスじゃない
  2. テニス リターン

    フットワーク

    追い付いているつもりが、全然追い付いていない
  3. ロブ

    ロブ禁止で、ダブルスやってみない?
  4. テニス メンタル

    ダブルス

    ダブルスを強くなりたければ、必ず「上」に強くなる必要がある
  5. スマッシュ

    スマッシュの構えは、横向きよりも〇〇
PAGE TOP