テニス リターン

ロブ

「対戦相手の身長が低いから、ロブを上げておこう」って、なんて安易な発想だろう

相手の特徴をよく観察して、試合の作戦を決めていく。

出来る限り失敗、失点したくないので、つい「当たり前の作戦」から入りたくなりますよね。

もちろん、1~2回戦くらいならそれで良いでしょう。

でも相手が強くなってくる、トーナメントの3回戦以降は危険かもしれません。

「そりゃ、そう来るよね」という部分は、相手だって準備している。

特に身長が低い、というような相手は、むしろ警戒度MAXでロブを上げないといけないと思いますよ。

 

「対戦相手の身長が低いから、ロブを上げておこう」って、なんて安易な発想だろう

 

1.身長が低い人ほど、スマッシュが上手い

ダブルスの試合、日本の女性プレイヤーはまさにそうでしたね。

杉山選手、平木選手、藤原選手、現在なら青山選手・・・全員身長は低いのに、スマッシュがすごく上手い。

相手から狙われることに慣れているから、観察眼も鋭い。

そして何より、素早いフットワークを持っている。

これって、身長が高い人は恵まれているがゆえに、あまり自分で成長させることが出来ていないような気がします。

身長が低いのに、しっかり勝ち上がっていくようなダブルスプレイヤー、間違いなく「上」は強いですよ。

 

2.安易な発想の反対は・・・?

試合の序盤、くらいに1回試すのは良いと思います。

相手のスマッシュ、オーバーヘッド系のボールの反応を見極めて、それが「上手いな・・・」となったらどうするのか。

私だったら、ロブを「活かせる」ような作戦を選びたい。

ロブの対極のショット、足元のボレーや、ネット際に落ちるようなドロップ系のショットを使ってポジションを前にさせる。

そこで、しっかりしたロブを打っていく。

スマッシュが得意な相手、と分かっても、全くロブを使わないとそれは相手の思うツボ。

自分の武器を組み合わせて、相手に意識させてこそ、強い選手は崩せていくのです。

 

3.「パッと見の情報」で、相手を騙せないか考えてみる

私はいつも、自分でこれを意識しています。

「身長が低いからロブが効きそう」というので相手を騙すように・・・何か、自分の中でギャップを作って相手を騙せないか。

よく使う手は、私は試合の序盤は「雁行陣」でしっかりストロークを打っていく、ストロークが「好き」な選手を演じます。

でも、実際は私はストロークは苦手。

だから本当は、早くボレーに出たいし並行陣を敷きたい。

でも、最初からそれで入ってしまうと、相手は「生粋の並行陣プレイヤーだな・・・」と思って、素早く切り替えて対応されてしまう。

それって、怖い話じゃないですか。

だから自分は、演じて試合に入る。

ちょっとしたことですが、結構こういうのって、草トーレベルや市民大会でも効果を発揮しますよ。

 

4.「何だか、よく分からない相手だったな・・・」で、試合を終えよう!

相手の印象として、こんな感じで終われるとベスト。

皆さんも経験無いですか?

「最初はロブが効くと思ったけど、スマッシュは上手いし、そこを避けようとしてストロークをしてたらポーチも出られた・・・」という感じで、試合が終わってしまう。

自分たちがやりたいことが効かない、相手の特徴を掴めないままに試合が終わってしまうこと。

これは、実は対戦相手が綿密に準備している作戦、にはまっているだけかも知れませんよ。

 

見た目の情報に、惑わされない。

特に実績のある選手は、パッと見で何かを隠して罠を張っているはず。

ちょっと人間不信になるくらい、客観的に対戦相手を観察してみましょう。

そしてアナタ自身、もっと相手を騙すような何か・・・が出来ないか。

考えるのは、テニス選手としては当然のことでしょう。

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