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「部活の和が、乱されてしまう」
「テニスは上手いんだけど、周りへの態度が悪くて・・・」
こういったご相談を、何度か頂く機会がありました。
実際にテニス部やサークルの中で、こんな風に空気が悪くなることはありますよね。
私の考え、はこれです。
「チームの和を乱す実力者」は、アナタのチームに必要だろうか?
■たった一人に乱されるような「和」なら、一度壊してしまおう
乱される「和」って、何なんでしょうか。
ただ、テニスが上手いから自慢する、自分勝手にやる・・・みたいなことで、部活の雰囲気が悪くなる?
そんなことは無いと、私は思います。
きっと、その上手い選手は「何かを伝えたい、周りを鼓舞したい」と考えている。
それが不器用だから、伝わっていないだけ。
学生の皆さんは、圧倒的に「真剣に話す機会」が足りないのです。
もし本音を話すことで乱れてしまう「和」なら、それは「和」では無い。
早めに壊してしまうことを、オススメします。
■チームで思っていることを出し合う、ことがスタートになる
実力がある、試合で結果を出している選手の言葉は、どうしても大きくなる。
ですが、皆考えていること、このチームで成し遂げたいことは・・・「テニスを強くなって、試合に勝つ」ということなはず。
まずここをしっかり、確認しましょう。
実力が有る無しで、発言力に差があるようなチームは強くなれない。
練習に不満が無い人、なんていないはず。
だからこそ、週1回で良いのでミーティングの場を設けることは大事。
部活だってサークルだって、社会人チームだって同じです。
集まってボールを打ち合うだけのテニス、になっているのであれば、自然とこういった問題が起きる。
問題が起きるから、チャンスなんです。
■「チームの和を乱す」という言葉に、騙されるな!
「和をもって、尊しとなす」という文化、私は尊重したい。
ですが、テニスは試合であり戦い、勝負の世界。
勝負に勝てる選手になりたければ、日々の練習で「和」ばっかりに意識を向けていてもダメ。
「より良い練習、環境にしていくための意識」が高ければ、それは結果的に「和」を乱すことになるかも知れない。
その覚悟ある選手がいるかどうか、です。
もちろん自分勝手にやって周りに迷惑をかけるのは論外、ですが、何も言わないで影でコソコソ人の文句を言うのも同罪。
テニス部は乱れて良い。
乱れて立ち戻った回数が強いチームが、最後は強くなるのです。
何かを主張しようと思えば、真剣に考える。
真剣に考えれば知恵が出るし、行動力も身に付く。
まだまだ若い学生の皆さんは、たくさん失敗しましょうよ。
私も好き勝手やって、同級生に袋叩きにされた経験もあります。
そんな失敗、やった者勝ちですよ。