目次
テニスにおける予測力、試合に出ている人であれば痛いほどその必要性を感じているでしょう。
攻撃するときも、「相手がどんな予測で待ち構えているのか・・・」を察知できるかが、強い選手かどうかの違い。
守備をするにしても、ヤマを貼る場面も必要ですよね。
この予測の練習、実は一番練習で養い辛い部分かも知れません。
自分の中で意識を高くもって、普段から「情報を整理して蓄積する」という習慣を養っていかないと、試合の現場で使えません。
テニスにおける予測の練習とは、「記憶力を整理して引き出す練習」である
■スマートフォンの発達で、私たちの記憶力は退化した
テニス以外の生活の部分でも、私たちは予測や記憶を必要としなくなっています。
スマートフォンで電話番号や情報はストックできるし、記憶して整理するような能力が退化している可能性が高い。
日常生活が便利になれば、身体の能力をフルに活用するスポーツの能力まで、無意識のうちに衰えていくことも充分考えられますね。
いつもの練習から、しっかり仲間同士でどういうテニスをしているのか、予測の中で駆け引きが出来るように、意識しないといけない。
ただ良いボールを気持ち良く打ち合う、だけでは試合で必要な予測力は磨かれません。
■対戦相手の特徴が見える瞬間を、しっかり記憶しておく
相手をある程度追い詰めたり、余裕が無い状況に追い込むことが出来れば、特徴が出やすい。
「あの場面では、こう返球してきたな・・・」というのを覚えておけば、試合の終盤に活かせます。
その逆が来る可能性もありますが、結構人は同じことを繰り返すことが多い。
思い切った予測で攻撃、守備をしていくには相手の情報を整理して終盤を迎えることが大事です。
■自分の記憶を整理して引き出す、ために必要なこと
テニスノートを付けるのも手ですが、なかなかチェンジコート時は難しい。
ダブルスであれば、なるべく両者で特徴を共有し合って会話しましょう。
人って、会話していることは思い出せるんですよね。
シングルスでも、独り言のようにつぶやいても良いと思います。
「考えているだけ」というのは、つい忘れてしまいがちです。
試合の中で言葉を交わす、というのは記憶力を高める上でもとても大事だと私は思います。
データを溜めて活かす、というのは練習で養えます。
テレビで試合を観戦しているときに、どちらかの選手の立場に立って考えてみましょう。
「このポイントのパターン、前半にもあったな・・・」という部分が見えてくると、自分の試合でも活かせるはず。
細かい成功体験を積み重ねれば、自信も付いてきますしね、
ぜひ意識してみて下さい。