昨日はサッカー観戦に、新しい国立競技場へ初めて行ってきました
海外のビッグクラブチーム同士のサッカーの試合、TVで観戦された方も多いと思います
公式発表では5万人の観客、一番安い席でも2万円〜という感じで…やはり雰囲気は凄かったです
どうしてもスポーツ観戦に来ると「テニスだったら…」と考えてしまうのですが、これはもう悲しい性ですね
ただ、私の中で一つだけ大切にしたい信念があります
それは、無理に野球やサッカーのような形を目指さない、ということ
負け惜しみのように聞こえるかも知れませんが、私は毎回「野球はこんなに毎日に観客が入るのに」とか「サッカーはW杯の時の盛り上がりが凄い」という話をテニスと比較されてされるのが、ちょっと違和感があるんです
もちろん、観客数はプロ競技において大事な要素だと思います
有明コロシアムは最大入っても1万人ですし、それすら埋まらないテニスは情けないと思う方も多いでしょう
ただ私自身、有明で全日本の運営に携わったり、観客が10人くらいのセンターコートで主審をした経験からすると、こう思うんです
「テニス大会の観客のみなさんは、自分でもプレーする人が多いんだよ」と
これって、凄いことだと思いませんか?
野球やサッカーを観戦に来る人は、ほとんど自分ではプレーをしない人たち
プレーするから凄い、価値が高いという訳ではありません
自分でも実際にプレーする、そんな独自性がテニスにはあるんだと
それでもテニスの大会では、「観戦派とプレー派に分かれるから、テニスの大会の観客数は伸びない」という声が聞かれます
確かに、それは感じます
でも、それでも他の競技と比べたらテニスをプレーしながら大会会場での観戦にも足を運ぶ方って多いと思います
私としては、それが本当にテニスの価値だと思うんですよね
自分でプレーする、日常的に運動して健康を維持していくことの価値って、どうしても見落とされがち
これって本当に、凄いことだと思いますよ
何歳になっても自分なりにテニスを頑張り、黄色いボールを必死で追いかける
そんな人がたくさん観客席に座っているのが、テニスという競技
テニスの大会の観戦人数が少ないかも知れませんが、実際にプレーしている人が多い、それはそれで誇らしいと私は思うんです
もちろん、もっともっとテニスの大会の魅力を高める工夫や、今プレーしかしていない人を観戦に向かわせる工夫は大切です
少なくとも、この独自性を活かさない手は無いかなと
野球やサッカーと同じ道を狙う、そんな道しかない訳じゃない
私たちテニス人は、テニスの道を歩めるはず
そこに、全く新しいスポーツ文化があるんじゃないかと、私は思います
↓テニスを深掘りする記事はnoteで更新中です
この記事へのコメントはありません。