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千回のアドバイスより、一回の本気の失敗の方が身になる

目次

何でもそうだと思います。

テニスだけじゃなく、仕事でも勉強でも、人生でも。

アドバイスを聞く姿勢は、確かに大事。

でもそれ以上に、アナタ自身がどう動いていくのか、の方が大事です。

 

千回のアドバイスより、一回の本気の失敗の方が身になる

 

1.テニススクールで200人の生徒を受け持って、感じたこと

15年くらい前に、アルバイトでコーチをしていた頃のこと。

だいたい、生徒さんの人数としては毎週1回、レギュラーで約200人を担当していました。

試合に出ている人もいれば、ただボールを打ちたくて来ている人もいる、もちろんそれがスクールですから。

アドバイスを繰り返していて気付いたのは、当たり前ですけど、やっぱりみなさん「失敗」はしたくないんですよね。

失敗と言っても、ネットを超えないとかアウトするとか、そういう小さいこと。

それすらしたくない、だから何かを変えるようなことが難しい。

「あんまり変わってないな・・・」と思いながらも、生徒さんとラリー出来るのは3分くらいですから、何となくで終わってしまう。

週1回、年で50回くらいでしょうか。

20年続ければ、千回同じようなアドバイスになる。

こういう光景って、どこのレッスンでもあると思うんですよね。

 

2.本気の失敗、本当に怖い?

私は、やってしまった方が良いと思いますよ。

本気の失敗、本当に自分を変えていく失敗。

失うモノ、も確かにあるでしょう。

でもそれって、一瞬です。

何かを変えても、ダメなら戻せば良い。

何かを変えると戻せない、と思い込んでいる人が、テニス界には多いような気がします。

もちろん、戻さないくらいの強い意志で変えることが大前提。

ですが、「ずっと変わらないでいること」の方が、よっぽど怖い。

と、私は思います。

 

3.ほとんどのコーチのアドバイスは、もしかしたら無意味かも

これも、私がコーチ時代に感じたこと、です。

恥ずかしながら、私自身がそうでした。

生徒さんの為を想ってアドバイス、しているつもりが、結局自分の為なんですよね。

スクールの方針、それから当たり障りの無いようなアドバイス、に終始してしまう。

反論されることが怖くて、「もっともらしいこと」を言って逃げるような場面も、たくさんありました。

だからこそ、典型的な効果の無い千回のアドバイス、になっていたように思います。

信頼関係が気付けていない、と感じるような生徒さんとは、距離を保ちたいと思ってしまいがち。

ですので、一概に全て生徒さんが悪い、とも言えない。

キーワードは、「一緒に失敗すること」だと思います。

 

4.コーチだって、自信を持ってアドバイスしている訳じゃない

本当に信頼関係を築けていて、良いアドバイスがしたい。

そう思っていても、なかなか全てのアドバイスが上手くいくとは限らない。

ぜひ、みなさんも「一緒に本気で、失敗する」という覚悟と心意気を持って欲しいんです。

自分一人で失敗する、じゃない。

コーチも一緒に、たくさんチャレンジして失敗する。

こういう姿勢があれば、どんどん上達していけるはず。

「誰かと一緒に、取り組んでいる」と思えば、ちょっとやそっとの失敗ではめげないですから。

一人でやろうとしたら、やっぱり孤独だし無難なテニス、から出たくはなくなる。

もし、アナタ自身が今誰かにテニスを教わっているなら、一緒に出来る本気の失敗、を重ねていって欲しい。

きっとコーチも、望むところだと思いますよ!

 

こういう姿勢は、試合でこそ活きます。

まず、何かが上手くいかない、ということに慌てなくなりますしね。

度胸も付くし、しぶとさも付く。

そして何より、「あんなに苦労して作ってきたショットだから」と、自信と愛着も生まれる。

アナタ自身、ぜひ意識してみて下さい。

きっと練習に対する姿勢から変わる、と思います。

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