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テニス部に必要なのは、基礎練習から個性を伸ばす視点だと思う

目次

熱心なテニス部のみなさんから、たくさんご質問を頂きます。

中でも多いのが、「基礎練習から発展出来ない」というようなもの、ですね。

私自身、すごく経験があります・・・。

指導者はいない、コートも無い中で工夫してきたことを思い出しながら、書いてみたいと思います。

 

テニス部に必要なのは、基礎練習から個性を伸ばす視点だと思う

 


 

1.基礎練習は、コート外で

実際に、コートの中ではより実践的な練習をしたい。

基礎練習、それこそフォームを固めたり、素振りをしたりは、コート脇のスペースを上手く使いましょう。

学校の敷地は限られていると思いますが、誰かが手出ししたボールをネットに向かって打つ、あるいは柔らかいボールであればそれを球出しした相手に打ち返す、それをキャッチする。

みたいなことも、出来るはずです。

基礎練習、はコートの外でベースを作る。

そしてコートの中で打てるときには、本当に100%の集中力で、貴重な1球を打つ、という感覚で練習を考えてみて下さい。

 

2.実力差は考慮するけど、差別はしない

考慮するけど、特別扱いはしない。

私が高校生のころは、県内トップレベルの選手が2人くらいチームにいましたが、素振りや手出し、も一緒にやってました。

これが、最高に良い効果を生むんですよ。

よく、上手い人だけがコートで打っている部活、ありますよね。

こういうチームは、まず強くなれない、雰囲気も悪い。

逆に試合で結果を出している人が、素振りや手出しのボールを打つ、または練習を手伝ってくれる、とイメージしてみて下さい。

こういう選手を見て、周りの部員は何を考えるのか。

モチベーションが上がるし、チーム全体の雰囲気が良くなるはず。

それに、この練習を通じて個性も伸ばせるんですよ。

ストロークだって、色々自分で考えながら出来るじゃないですか。

コート上でのラリー練習だったら、まずつなぐことが第一になって、フォームが弱弱しくなる。

基礎練習は無くす、のではなく実力差があるメンバーも一緒になって工夫してコート外で行う、のが大事だと思いますよ。

 

3.コート内では、ゲーム性と駆け引きを大事にしよう

せっかくコートを使えるなら、私がお勧めなのはゲーム性のある練習。

当然ショットレベルの差はあると思いますが、例えば「スライスで遅いボールしか打てない」みたいな縛り、を加えてみる。

そうすると、テニス本来の「相手を動かして、自分も動く」みたいな面白さ、を体感することが出来ますからね。

ショットを自由に打たせると、まずラリーにならないような場合もありますからね。

後は、ノーバウンド限定のゲームをやってみるとか。

つまり、いつもと違う感じで、「ゲームセンス」が問われるような感じ、の仕掛けがあると良いと思います。

コートで何となく打ち合って終わり、なんてもったいないしすぐに飽きますよ。

 

4.練習に飽きている自分、に気付こう

これが、気付けないと辛い。

しっかり練習で上手くなりたいなら、飽きの来ない工夫をみんなでしていかないと。

飽きって、要は「まぁ、いつもこんな感じだよな」という驕りや油断。

試合では、何が起きるのか、どんな相手と対戦するのかも分からないのに・・・。

基礎練習から発展させる、というのは、何も難しいメニューをこなすことじゃない。

誰もが緊張感を持って、スリルと楽しさを味わいながら、実力差に関わらず盛り上がれる練習、が大事だと思っています。

コート面数が少ない、でもやり方は色々あるはず。

具体的なメニューは、また別な記事でも紹介していきます!

 

部活での試行錯誤、ぜひ大事にしてみて下さい。

その試行錯誤した経験は、必ず将来テニス以外の部分にもたくさん活かされてきますから。

コート外での練習の工夫、頭を使っていくことに制限はありません。

テニスは、そういう練習でもっともっと上手くなる、そういうチャンスがある競技ですから。

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