テニス ダブルス

戦術

完璧な戦術、作戦、陣形を求め過ぎる人は、結果的にテニスの試合に勝てない

目次

テニスの試合で必要なセオリー、「それはどこまで覚えれば良いの?」という質問を頂きました。

私自身、セオリーという言葉にこだわりは無いのですが、どんなスポーツにも覚えておきたい基本があるのは事実。

ですが、あれもこれも覚えて、それを完璧にこなして試合に勝つ・・・なんて、そもそも難しい。

完璧な準備、完璧な作戦勝ち、を求めるとテニス選手として結果勝てない、という流れになりかねません。

 

完璧な戦術、作戦、陣形を求め過ぎる人は、結果的にテニスの試合に勝てない

 


 

■戦術に「何か」を求め過ぎてはいないか?

テニスは対人競技。

毎回相手も気候も、コートサーフェスも違う。

アナタ自身の調子の波、もありますよね。

色々な要素が組み合わさる中で、試合は進行していきます。

相手が自由に打って来るショットに対応すること、これに100点満点で答えるなんて無理。

どんな戦術、セオリーだって、完璧ではありません。

でもいつもテニススクールで「完璧な答え」を求めて、生徒さんがコーチを訪ねていく。

そんな人は、大抵試合で勝てません。

 

■戦術やセオリーは、結果論の統計学

私の持論ですが、戦術やセオリーといった部類のものは、結果論から生まれた統計学の要素が強い。

「こういう場合、こうやった方がポイントを獲りやすい」というのが、積み重なってセオリーになっていく。

テニスのルールの特性や、技術の特徴が反映されたうえで、成り立っていく。

つまりは統計的な要素が強いので、戦術やセオリーって、あくまで「傾向」でしかないと私は思っています。

当然その逆、反対の事例も出て来るのが面白いところ。

優れた戦術には、必ずその対抗策が生まれてきます。

つまり、全てをカバーする100点満点の対策、準備、戦術は無い、という意識で楽に構えておくことをお勧めします。

 

■人から与えられた戦術やセオリーは、試合で活かせない

コーチから教わった秘伝の作戦、で勝つ試合もあるでしょう。

ですが、あくまでそれはきっかけでしかない。

大事なのは、アナタ自身のテニスの戦術やセオリーは、アナタ自身で積み上げていくという意識。

100点満点の完璧なものを求める人って、誰かからそれを聞けたり本やセミナーで得ることが出来ると思っている人が多い。

勘違いも甚だしいと思います。

そんな作戦があれば、とっくに考えた人が実践して年間グランドスラム達成済、なのですから。

 

テニスも生き物。

時代と共に、セオリーや戦術、考え方は常に変化していきます。

そのうえで、大事なことは・・・何でしょう?

繰り返しになりますが、アナタ自身が自分自身を変化させていく、色々な変化を受け入れて自分なりのセオリーを作り上げていくことです。

そんな選手が、きっとメンタル強くテニスの試合を勝ち上がっていくのですから。

厳しい闘いですし頭も身体も使いますが、頑張っていきましょう。

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