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全豪オープン、今年も始まりました。
一年の開始、シーズのスタートを印象付ける華やかな大会ですが・・・選手は本当に大変ですよね。
まだ大会シーズンは始まったばかりなのに、いきなり大きな大会が真夏のハードコート。
錦織選手の初戦の対戦相手も、最後は痙攣で棄権。
これは、私たちに何を訴えかけているのか。
遠いオーストラリアの国で起きていること、を自分のことのように感じられるかどうか。
ぜひ、良い機会ですので一緒に考えてみましょう。
相手が負傷してラッキー、なんてことは無い
より難しくなる、のがテニスの試合
みなさんも、痙攣と言わないまでも相手が負傷する、走れなくなるような試合は経験があるはず。
その時、どうでしたか?
きっと、ラッキーと思ったその直後、「やり辛い・・・」と感じるはずなんです。
傷んでいる相手、苦しんでいる相手に攻撃していくのって、難しい。
これは、経験して見ないと分からないことなんですよね。
いつも通り、の試合ではなくなる
いつも通りにやろうと思っても、相手が走れない。
じゃあ安全なところに打とう、と思っても、フォームが縮こまってしまう。
結局、何も出来なくなって五体満足の自分の方がどんどん失点していく・・・なんてこと、よくあります。
相手も普通の状態、に慣れているから、目の前の光景を受け入れることが出来ない。
それが、普通です。
負傷した相手に勝ち切ることは、経験しないとその辛さは分からないですから。
観客は、敵に見えて来る
大勢の観客、がいる中での試合はほとんどないと思いますが。
日本人って、負傷している人を応援するのが大好き。
私も学生時代経験がありますが、自分が悪者みたいになってくるんですよね、雰囲気が。
これも、覚悟しておく。
その雰囲気を楽しめる、くらいの感覚じゃないと全ての基本が乱れていくでしょう。
そもそも、痙攣が起きやすい状況とは?
1.緊張するような場面
試合では、緊張すると痙攣しやすい。
これは、負けているときだけでなく「勝ちビビリ」の中でもよく起きます。
無意識のうちに呼吸が早くなって、ラケットを握る手が震えて来る。
疲労が溜まったから痙攣、という訳では無いんです。
2.低血糖
糖分が不足すると、これも痙攣の元。
低血糖になると、人は痙攣しやすいことは色々な研究で証明されています。
でも難しいのが、血糖値が上がり過ぎると今度は倦怠感が強まってしまう。
しっかりと自分の糖分管理、を普段の生活から意識しておきましょう。
3.急なダッシュ
特に、テニスでは前方向への急激なダッシュ、を繰り返すと痙攣が起きやすい。
試合でも、前後に何度も走っている選手は、痙攣してしまう傾向が強い気がします。
みなさんも、試合前にはしっかりストレッチをしつつ、前方向へのダッシュが繰り返さるような場面では、ポイント間にもストレッチを入れていきましょう。
4.大量の発汗時
今回の錦織選手の相手、もそうだったようですが、大量に発汗してる選手は痙攣しやすい。
自分としては水分補給を忘れずに、対戦相手の様子を見つつ、発汗量が多い時には「痙攣するかも・・・」という心の準備をしておくこと。
これだけで、冷静に対応出来ると思いますよ。
備えあれば、憂いなし
自分も、そして相手も
痙攣は、誰にでも起こり得る。
自分が痙攣したとき、そして相手が痙攣したとき。
これに冷静に対応できる力も、テニス選手としては非常に大事です。
痙攣したら、試合終了、じゃない。
そこから、また深い意味での人間同士の戦いが始まっていく訳ですから。
勝負はここから、のつもりで戦い抜きましょう。
情けは無用、敵は自分自身
相手が痙攣したら、敵は誰か。
それは、間違いなく自分自身でしょう。
しっかり勝ち切る、本当の意味でのテニスの実力が求められている。
相手は時間を使ったり、レフェリーを呼んで治療を受けたりすること、もあるかも知れない。
本来、疲労による痙攣は治療が認められないケースがほとんどですが、草トー大会のような試合では例外もあるでしょう。
容赦なく、勝ち切ること、その覚悟が問われているはず。
自分自身に打ち勝つ為に、準備が大事です。
全てはテニスの一部、です
痙攣、怪我、アクシデント。
それらすべては、テニスの一部。
試合の中での要素、ですよね。
私たち社会人テニス、ベテランやシニアのテニスに怪我やアクシデントは付き物。
自分も相手も、それとどう向き合うのか、対応していくのか。
そこでの強さは、技術以上に鍛えるのが難しいですから。
みなさんも日々、考えておきましょう。
毎年全豪オープンを観て、本当にテニスは厳しい競技だなと。
私たちがプレーしていても、夏場は厳しいですし、本当に精神力と準備の世界じゃないですか。
もちろん、無理は禁物。
でも、その初期症状から対応策を講じていくには、アナタ自身の知識と準備、覚悟が大事になります。
テニス選手として、しっかり考えておきましょう。
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