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「オムニコートが得意な選手」と、「ハードコートが得意な選手」

目次

テニスの試合、多くは2つのサーフェスで行われる。

オムニコートと、ハードコート。

クレーコートもあると思いますが、これはオムニコートと同類と考えてOK。

まずはこの2つのサーフェスの違いと、得意とする相手のパターンの基本原則を確認しておきましょう。

これだけで、試合運びが楽になるはずです。

 

「オムニコートが得意な選手」と、「ハードコートが得意な選手」

 


 

■球足が、「オムニコートは遅い、ハードコートは速い」が原則

実際のコートにより差はありますが、まず大原則から。

球足が速い、遅いといった感覚、皆さんは分かりますか?

球足が速いとされるコートでは、バウンドしてからボールが失速し辛い。

つまり、自然とテンポが速い打ち合いになるケースが多い。

逆に球足が遅いコート、オムニコートではバウンド後にボールが失速するので、ボールに追い付いて返球する機会が増える。

ラリーも、少しゆっくり目でポジションを下げての打ち合い、が多くなるのも特徴です。

 

■ハードヒッターやビッグサーバーが優位なのは、基本的にハードコート

確かに、元々速い球を得意にしている選手は、ハードコートで強い。

より自分の武器を活かせますし、オムニコートではそれが追い付かれて反撃される機会が多い。

まずはこの基本原則は、覚えておきましょう。

力のある学生、身長のある男性とハードコートで戦うのは厳しいな、と。

逆にオムニコートでは、足が速くスタミナがあり、粘りが身上のプレイヤーは力を発揮します。

あらゆるボールがバウンド時点で失速するケースが多いので、ボールに追い付かれる回数は増える。

アナタ自身も、慌てずに粘りのあるプレーが求められるでしょう。

 

■それぞれ、相手が得意なサーフェスのときにはどう戦う?

私なら、ハードコートで学生のパワーヒッターと戦うときには、とにかく「ハードヒット」させないように気を付ける。

彼らが大好きな高い打点からのストローク、気持ちの良いファーストサーブ、を打たせないように工夫します。

ドロップやスライスを使い、リターンはあえて前にポジションを取って揺さぶり、距離感を狂わせる。

オムニコートでは、逆に守備的な選手が強い傾向にあるので、彼らには「攻撃」してもらうようにします。

あえて前に浅いボールを打って、大好きなベースライン上から移動してもらう。

そしてこちらもミスを最小限にして、打ち合いには付き合うくらいの意識で試合が出来れば、そう簡単に負けることは無いでしょう。

 

あくまで、今回のは基本的な考え方であり傾向、です。

実際には逆のサーフェスを得意にしている選手もいます。

ですが、大前提は知っておいて損は無い。

両方のサーフェスでプレーする機会を作って、試合に備えていきましょう!

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