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巨大な地震と津波が日本列島を襲った時。
都内でも震度5を記録。
太平洋沿岸にいた方々は加えて津波の被害もこうむり、多くの犠牲者を出した。
「俺に今出来ること」テニスを通じて何が出来るのかを考え続ける
俺は地震が起きた瞬間、法事の為に大阪へ帰省中で家族と一緒に過ごしていて、地震の揺れは感じなかったが友人や奥さんの家族のことが心配で、何度も連絡したけど繋がらず・・・。
でも次の日に無事が確認された。
天災による大きな被害と言えば、16年前の阪神淡路大震災を思い出す。
あの時は長年生まれ育った大阪を離れ、上京して一ヶ月後の出来事だったのだ。
当時も家族となかなか連絡が取れなくて不安だったのを覚えている。
友人の中には御家族を失った人もいたし、家が焼失した人もいて、心が張り裂けそうになった。
今回も多くの人達がそういった辛い経験をしていると思う。
そんな中、こうやって俺はテニスコーチという仕事をしていて良いのだろうかという思いに駆られる
もっと直接、今現在生活に必要なことの為に働くべきなんじゃないか、もっと多くの人が望んでいることをするべきなんじゃないかと感じたりする。
でもいつもレッスンを受けてくれる方を思い出すと、皆、娯楽のためにテニスというより、テニスを通して自己表現したり心身の鍛練に利用している。
もちろんテニスは娯楽的要素もあるが、それ以上にテニスは社会に貢献できるツールだと言える
だからこそ、俺は全国の中学校や高校のテニス部で頑張っている子供達を応援しているではないか。
俺が出来ることは、こういった地震などで自分自身を見失った人達にもう一度地に足を着けて、堂々と歩んでもらうための応援団なんだ。
俺自身、今は不安が胸の中をぐるぐる渦巻いている状態だけど、とにかくテニスコートに立ち続けて、「もっと頑張れっ!」と皆に大声で
声を掛ける事を頑張るよ。
皆も頑張って生きて行こう。
改めて震災に遭われた方たちとそのご家族には、心からお祈り申し上げます。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ