テニス メンタル

メンタル

独創的で自分勝手でも、「テニス選手としてなら生きていける」は大きな勘違い

「将来プロ選手になりたいんです」

「プロコーチとして、海外で活躍したい」

というような声を、何通か頂く機会がありました。

大変素晴らしいことでぜひ頑張って欲しいのですが、私自身、今までたくさん夢半ばで引退した選手、プロになれなかった選手を観てきました。

そもそも、日本ではプロテニス選手という肩書きで活動出来る選手は、少ない。

実力さえあれば、大丈夫?

そうでも無いと思いますよ。

 

独創的で自分勝手でも、「テニス選手としてなら生きていける」は大きな勘違い

 


 

■何度も書いてきましたが・・・

テニスは個人競技。

ですが、自分一人で上達出来る競技ではありません。

練習相手も必要ですし、今のテニス界は情報戦。

どんな試合に出て、次にどこで遠征、泊まる宿や交通手段は・・・?全て自分自身で競技と並行しながら工面していかないといけません。

アナタ自身、プロ選手を目指すならテニスの実力よりも、むしろこういった生活推進力、です。

 

■部活やチームに慣れた選手は、一人立ち出来ない

また、学生時代に目覚ましい活躍をした選手が、プロになって活躍出来ないケースも日本では多い。

いつでも練習出来る環境が整備されて、仲間がいてサポートが受けられる。

団体戦では応援してくれる・・・みたいな部活の環境に慣れてしまうと、急に巣立てと言っても無理な話。

「やっと自分の自由に出来る!」と思って、羽目を外す選手は論外。

部活の中でありながら、自立心をしっかり養っていかないとテニスというスポーツでは強くなれない。

ですがその自立心には、必ず周囲の支えが必要。

ただ結果を出せば良い、だから独創的で周りに迷惑をかけても良い、というのは間違いです。

 

■「感謝」しているなら、必ず形にしていこう

大会後に優勝選手のスピーチで、「運営の皆さん、本当にありがとう御座いました」という言葉を聞く機会が多い。

ですがその選手、実際に試合会場を去るときには誰にも挨拶しないし、御礼も言わない。

こういった選手が、プロとして活躍していくのは難しい。

感謝しているなら、しっかりと形にしていく。

一人一人と、時間をかけてしっかり話す機会を設けて、伝えていくという努力は必要です。

口だけなら、誰でも言えるし簡単。

でも上辺だけじゃない、しっかり感謝を形に現してこそ、応援される選手になっていく。

このことは、もしプロ選手やテニスの仕事に携わりたいと考えている人がいれば、ぜひ覚えておいて欲しいと思っています。

 

独創的で自分勝手、が決して悪いとは言いません。

むしろテニスでは必要なケースも多い。

ぜひ、それはアナタ自身のテニスのプレーで魅せて下さい。

コートを離れれば、どんなにテニスが上手かろうが結果を出そうが、一人の社会人であり学生。

プロ選手を目指すなら、人に観られるのが仕事、になりますからね。

ピックアップ記事

  1. ご質問頂いた件につきまして
  2. 男子シングルスの試合を戦い抜くなら、大量発汗にも耐えうるタオルチョイスを
  3. 何度でも消して使える、ウェアラブルメモはテニスでも使えそう
  4. テニスコーチ時代に、最高に憂鬱だったこと
  5. 【ご協力をお願いします!】テニス動画・プロ選手に関するアンケート

関連記事

  1. 戦術

    メンタル

    フワッと試合に入る人、が多過ぎるのが草トー大会

    私が見ていて、感じること。試合会場で、当然勝負の世界なのですが…

  2. テニス 準備

    メンタル

    テニスの試合で、「一度リードして、さらに相手を引き離す」ために必要な考え方とは?

    試合で誰もが考えること。それは、まず相手をリードして、その後に…

  3. テニス メンタル

    メンタル

    試合を動かしているのは、「もう一人の自分」という意識を持てると全体を俯瞰して見れる

    気合いを入れて、試合に臨む。大事なポイントでは声も出すし、一生…

  4. テニス メンタル

    メンタル

    0-5まで追い詰められて、「吹っ切っていこう!」と思ったら、思い切って試してみたいこと

    相手も強いし自分の調子も悪い。色々思考錯誤してみたけど、どうに…

  5. テニス メンタル

    メンタル

    指示や指導で、基本人は動かないしテニスも変わらない

    「なかなか、自分の指導を聞いてくれなくて・・・」というお悩みを、アンケ…

  6. テニス メンタル

    メンタル

    強い選手が勝つのではなく、勝った選手が強い

    最初に口にした人は、諸説あると言われています。サッカーの名選手…

特集記事

  1. テニス ポジショニング

    スマッシュ

    「オープンコートが出来ていれば、スマッシュは山なりスライスで充分」試合では、スピ…
  2. テニス サーブ

    メンタル

    デュースが3回以上続いたときは、「終わらせようと思った選手」がゲームを落とす
  3. テニス 雨

    その他

    テニスの実力は凄くても、周りに人が集まらない人の特徴10パターン
  4. テニス ストローク

    サーブ

    「サーブは軸足でコントロール」することでテニスの試合で安定感が生まれます
  5. テニス ストローク

    ロブ

    本当にロブが上手い選手は、「抜いた後の相手の返球」をイメージ出来ているからポイン…
PAGE TOP