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大成高校の男子テニス部でレッスンを行った。
放課後4時からスタートして5時半には終わるので
どんどんローテーションして進めて行く。
一面は俺が担当してボール出しでドリル。
もう一面は、クロスストレートラリーで互いに左右へ振りまわす。
「限界のその向こう」へ導くテニスの練習には周りの声掛けが大切!
ドリル練習の内容はひたすら左右に動いてストローク練習、2セット目はネットプレーを含めた前後の動き。
限界まで行うのでかなりキツイ。
スウィングスピードが落ちたらすぐに「もっと振り抜いて!」と間髪入れず注意し、打ち終わった後、一休みしようものなら、「休むな!!すぐ戻れ!!」と叫ぶ。
その代わり、きっちり良いショットが打てた時は「ナイス!!いいぞぉ!!!」としっかり合格点をあげる
その合格点のショットをしっかり意識してもらい、全てのショットを合格点にさせるように頑張ってもらう。
後半どんどん体力が消耗されてきつくなっても、その合格点を目指してもらう。
「ダメだぁ・・・もう無理」
選手がそう思っても「まだまだいけるよぉ!!!」と激励して続ける。
その励ましに応えて、そこから更に選手は頑張ろうとする。
そうすると、体力使いきってヘロヘロの状態でどうやって合格点のショットを打つか考え始める。
そしてそういう時にナイスショットを打つことが出来ると、効率の良い打ち方になるし、自信も付くんだよ
キツイ練習終わって皆でボールを拾っていると、「キツイですよ・・・」と愚痴をこぼして来るんだけど、けっこう彼らの表情は晴れやか。
苦しさを乗り越えた後は、気持ちも乗って来る。
問題は普段、コーチがいない段階でもきっちり自分を追い込むテニスが出来るか・・・だね
皆真面目に一生懸命やっているが、出来れば追い込み系の練習は自分じゃなくて、周りの人に追い込んでもらいたいね。
その方が頑張れる。
テニスの練習は、それぞれが自分の練習をやるよりも練習する人と、練習台になる人に分けた方がいい。
そして練習台になった時は、しっかり練習している人に「まだまだいけるよぉ!!」とゲキを飛ばして追い込んでやろう。
■引用元
元プロテニスプレイヤー 高西ともからのメッセージ